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銀河の彼方の大マゼラン星雲で発見される!
戦国時代の2人の大英雄、信長と秀吉
遠い、遠い銀河の彼方にある地球から約16万光年離れた大マゼラン星雲。
この中央付近にある1つの惑星、その名を「戦国時代の人々のセカンド・ライフ星」というこの惑星はその名のとおり、戦国時代の人々がのんびりと第二の人生を過ごしている天文学上まれにみる実にユニークな惑星であります。
この惑星は我が娯楽時代劇・天文学研究所が世界に誇る世界的天文学学者である、月星剣学博士の長年の観測・研究により20世紀の末、そのユニークな実態を発見・把握した実にユニークな惑星なのであります。
この世紀の大発見により、月星剣学博士の天文学学者としての評価はさらにさらに1段も2段も上昇したのです。
早速、博士は西暦2003年、日本航空宇宙局と協議し、このユニークな惑星に向かって江戸幕府開府400年にちなんだ観測・探査ロケット(高性能スーパーカメラ搭載)「徳川家康号」を打ち上げたのです。
様々な観測・探査の結果、この惑星には戦国時代の人々が間違いなく生存し、のんびりと第二の人生をおくっていることが再確認されたのでした。
続いてこの惑星に住む人々に少しでも娯楽、楽しみを提供しようと「大マゼラン・バラエティーテレビ」の開局を目指し、いろいろな資材を運ぶ輸送用ロケット「銀河スターレンジャー1号」から「銀河スターレンジャー10号」までを次々と打ち上げたのです。
まもなくして日本から送信する電波をキャッチする設備も完成し、2015年めでたく「大マゼラン・バラエティーテレビ」が開局したのです。
日本からはいくつかの番組が送られてきたのですが、その中で最高の人気を誇っていたのが娯楽時代劇プロダクション制作の「花のお江戸の家康・千姫・お笑い劇場」だったのです。
人々は昭和30年頃の日本のように街頭テレビの前に集まり、このお笑い番組に熱中したのです。
さあ、ここからがこのお話のクライマックスです。
この人々の中に「俺たちも家康や千姫のように21世紀の日本に舞い戻って娯楽時代劇の大スターになりたいなぁ、家康と千姫に会いたいなぁ・・・
まだ見たこともない21世紀の日本を見てみたいなぁ
見たことも、使ったこともない「洋式便器なる」フタが開いたり、閉まったり水が流れたりする不思議な機械を使ってみたいなぁ」と家康と千姫をうらやましく思って街頭テレビを見つめている2人のじじいがいました。
この御二人こそ、皆さんよく御存知の家康公の兄貴分でもあり、そしてよきライバルでもあったのです。
2人は早速、500年も前の昔から通信サービスの事業をおこなっている「娯楽時代劇通信サービス」の回線を使って、娯楽時代劇商会に次のようなメールを送ったのです。
「私たち二人の弟分であった家康が孫娘の千姫とともに娯楽時代劇商会の計らいで最新型のスーパー・タイムマシンなるものに乗って再び21世紀の日本に舞い戻り、娯楽時代劇の大人気スターとして大活躍していることを知り、うらやましく思っています。
私たち二人も再び21世紀の日本に舞い戻り、家康や千姫のように娯楽時代劇の大人気スターになって活躍したいです。
様式便器なる不思議な機械も是非使ってみたいです。
どうか娯楽時代劇商会様のお力添えをお願いいたします。」
二人のこのメールを見た娯楽時代劇商会では早速、銀河の彼方にいる信長と秀吉の二人に次のようなメールを送ったのです。
「信長様、秀吉様、ご連絡いただき誠にありがとうございました。実は私も貴男方御二人を探していたのです。
私は娯楽時代劇をとおして多くの歴史上の大スターとお会いしましたがまだお会いしていない大スターの最後の2人が貴男方御二人、信長様、秀吉様なのです。
こちらも喜んで家康様、千姫様と同じように御二人様のお世話をさせていただきたく存じます。
早速ですが地球へのご帰還の際にお乗りになるスーパー・タイムマシン搭載のスーパー宇宙船を御準備させていただきます。
お迎えへの宇宙船には御二人には懐かしいお仲間であり、弟分でもあった家康公と千姫譲も同乗し貴男方御二人の住んでおられる惑星に参ります。
銀河の彼方の未知の惑星で約450年ぶりの感激の再会となることでしょう。
宇宙船到着後は一週間ほど健康診断をさせていただき普通の人の10倍以上長く生きれるというスーパー新薬[千年じじい]を投与させていただきます。
それから懐かしい地球へ向かって宇宙船に乗って出発となります。
地球へ向かって約10日間の飛行となりますが、我が娯楽時代劇商会が誇る宇宙パイロット、星空のヒーロー[銀河スターレンジャー]が先導しきっちりと地球まで誘導させていただきます。
飛行の際は窓から見える銀河の星々のすばらしいイルミネーションを是非御堪能下さい。
信長様と秀吉様にお会いできることを心より楽しみにしております。
娯楽時代劇商会」
さぁ、大変な事になりました。
戦国時代の2人の大英雄、信長公と秀吉公が銀河の彼方で実に400年ぶりに発見されたのです。
各テレビ・放送局はすべての番組を中断してこの臨時ニュースを伝えました。
日本列島は北は北海道から南は沖縄まで全国津々浦々、人々はこの世紀の大ニュースでもちきりとなり、天地がひっくり返るほどの騒ぎとなったのです。