商品カテゴリ

    現在のカゴの中

    合計数量:0

    商品金額:0円

    カゴの中を見る

    華のお江戸の快男児 月光・星空・恋頭巾 恋頭巾ドットコム

    第1部
    目次

    あとがき


    第2部
    目次

    日本最初のプロレス女王第1号となる

    相撲の指導と称して、男を相手にぶつかりけいこの胸をだし
    剣を使わない格闘技にも自信をもった月姫と星姫はまだ日本には知られていない
    格闘技であった女子プロレスに興味をもち、どうしてもプロレスラーになりたいと思うように
    なったのです。遠い未来の格闘技を先取りしてファイトすることの大好きな彼女らは
    さっそく準備とトレーニングにとりかかったのです。

    体力、腕力、運動神経には絶対の自信があったうえ、ルックス、スタイルにも自信があり
    レオタード、リングシューズをはき、髪には赤のリボンをつけ、ストロングでスピーディなファイトを
    すれば相手を倒せるのはもちろん、見に来たリングサイド変態気味な親父たち、じじいたち
    の脳みそもノック・アウトできると、まさに悪ふざけ女王は自信満々だったのです。

    リングは土俵の回りに丸くロープを張り、円形のリングをつくり
    コーナーも青コーナー、赤コーナーではなく、東コーナー、西コーナーとし、天井には
    月星剣学博士が考案した、当時の科学技術としては画期的な
    月と星がきらめくプラネタリウムが設置され、彼女たちらしいムードを一層ひきたたせたのです。
    そして名称も月姫・星姫・レスリング・ホールと名づけたのです。

    タレント性にも秀でていた彼女らは、かつてビューティ・ペアなどが歌を歌ったように
    試合前に歌と踊りを披露し疲労したのです。

    試合は江戸じゅうから選ばれた体力、腕力に自信のあるお姉ちゃんたちの戦い
    だったのですが、いかんせん強さが桁違いであっというまに相手を打ち負かしたのでした。
    そして次第に、相手の女子レスラー3人と戦うというような試合というより
    アトラクション的な戦いとなっていったのです。
    こんな状態にいつしか物足りなさを感じ始め、欲求不満となり
    次第に彼女よりももっと強い変態男と戦いたいと思うようになっていったのでした。
    彼女らは変態男たちをからかい、楽しみながらも
    実は彼女らも変態女だったのかも知れません。

    世の中よくしたものです。やっぱりと言うか、予想通りと言うか
    リング下にはうらやましそうな顔をして、よだれをたらし
    彼女らと戦いたくてウズウズしていた変態気味の困った、熊った見物人の男たちが
    いっぱいいたのです。

    ある日のことです、月姫と星姫はリング上から見物人に向かって
    次のように語りかけたのです。
    「これから私たちが話すことは、江戸・女子・プロレス協会から許可をえたことですが
    私たちはこれからはもっと強い、女性をしびれさせるような男性の方と戦いたいのです。
    多少変態気味でもかまいません、御希望の方は申し出て下さい。私たちは大歓迎です」
    この瞬間、会場は大パニックとなり、戦いたい変態男たちがリング下に殺到したのです。
    あまりにも多くの男たちが殺到し、収拾がつかなくなり
    困り、熊りはてた協会の会長が次のように語ったのです。
    「これだけ多くの希望者がいたら、戦う相手を決められません。
    そこで、これはまったく身勝手なお願いなのですが
    この中にファイトマネーなしでも戦いたいという人がいたら、その人だけここに残って下さい。
    それ以外の人はお下下さい」
    すると、なんと全員がファイトマネーなしでも戦いたいと言い張って
    一人も立ち去らないのです。
    会長はやむなく、さらに次のように語ったのです。
    「後日、予選会をやりますから希望者は来て下さい
    希望者同志で戦って、5人勝ち抜いた者だけ順次
    月姫、星姫と戦うことを許可します。
    念の為に言っておきますが、彼女らはめちゃめちゃ可愛いですが、めちゃめちゃ強いですよ
    変態技をかけて怒らせたら、悪役になってめちゃめちゃ恐ろしいですよ いいですか」

    こうしてすったもんだの末、ようやく戦う男性レスラーが決ったのです。

    試合開始が近かずくと、彼女らはかっこいいコスチュームに身をつつみ
    かっこいいテーマ・ソングにのって、熱狂する超満員の大観衆の大声援をあびながら
    入場したのです。

    男性レスラーを相手にしても、彼女らの強さは桁違いでした。
    ゴングがなり、試合が始ると、彼女らはさっそく男性レスラー相手に
    ストロング・ファイト、ストロング技で攻めたて、相手につけいるすきをまったく与えませんでした。
    パンチあり、タックルあり、足げりあり、ドロップ・キックあり、バック・ドロップあり、
    ブレーン・バスターあり、ニードロップありと、
    かって史上最強の男と言われた、不世出のレスラー、鉄人・ルー・テーズ並みの
    強烈なドロップ・キックとバック・ドロップを連発したのです。

    男子プロレス顔負けのストロング・ファイトの連続で、連戦・連勝
    一撃のもとに男性レスラーをマットに沈めたのでした。
    男性レスラーとの対戦でも連戦・連勝の彼女らは当然のことですが
    江戸・女子プロレス協会・公認のはえある初代・オール銀河・千年女王・シングル&タッグの
    チャンピオンとなったのです。

    チャンピオンになっても、彼女らは強さだけでなく、茶目っ気と悪ふざけの精神は
    あいかわらずでした。ある日、彼女らは未来テレビのプロレスリング中継を見ながら
    覆面レスラー、ミル・マスカラスのかっこいいドロップ・キックを目のあたりにして
    そのかっこよさにしびれ「私たちもマスカラスのように月星頭巾のマスクをかぶって
    ドロップ・キックをしたい、したい、したい、どうしてしちゃいけないの、どうして、どうして、どうして」と
    だだをこね始めたのです。すぐさま江戸・女子プロレス協会の会長(もちろん男性)のところに
    直談判に行き、お色気たっぷりのウィンクとキスぜめをあびせまくり、無理矢理、承諾させたのです。
    そして「月星乙女頭巾」というリング・ネームを名のって、マスクをかぶって、喜び勇んで
    かっこよくドロップ・キックを連発したのです。彼女らの喜びもひとしおだったに違いありません。

    彼女らは「日本最初の女性・覆面レスラー・第1号」といわれています。

    無敵のチャンピオンとして君臨し、大人気をえ
    そのナイス・バディを赤のレオタードでつつんでいたその勇姿は
    まさに「絵にも描けない美しさ、かっこよさ」レベルの絶品だったのです。

    今から50年以上前の東京オリンピックの時、チェコの女子体操選手だったベラ・チャスラフスは
    その演技の美しさ、すごさから「東京オリンピックの華」「東京の恋人」といわれました。
    それと同じように、彼女らも美しさ、強さから「女子プロレスの華」「江戸・幕末の恋人」
    だったのです。

    中にはリング越しにチップと称して5,000円札(今の5,000円と違って月星姉妹の似顔絵
    が描かれていた)を手渡すファンもいました。そういう時は彼女らは
    「御声援と5,000円、ダブルでありがとう」と乙女ギャグも交えて、ウィンクを返したのでした。

    彼女らのファイト・マネーは当時の金額で二百両
    一両を現在の45,000円として計算すると約900万円
    まさに華のお江戸のプリティー・ストロング・ヒロインだったのです。

    あこがれの彼女たちと戦う変態気味の男性レスラーの中には
    おかしな病気でただ苦しみながら死ぬのより、大好きな彼女らの強烈なドロップ・キックの
    攻撃をうけて、甘く、切ない、心地よい激痛を味わいながらロマンチックに死にたいと
    本気で願って戦った困った、熊った、親父たちもけっこういたのです。
    20代前半の、可愛い、スタイル抜群の彼女らが、赤のレオタードとリング・シューズを身につけて
    髪には赤のリボンをつけて、ミサイル並みの強烈なドロップ・キックを連発して攻めてくる
    のですから、やられる男性レスラーも激痛は走りますが、その心地よさ、うれしさ、満足感と
    いったら、この上ないものだったのです「愛して、愛して、愛しちゃったのよ病」を味わいながら
    「神様、仏様、大好きな月姫・星姫様」と絶叫しながら、息絶えるのです。

    そして、彼らの遺言に従って戒名には必ず月と星の字を入れ、月姫と星姫には
    きゅうきょ尼さんになってもらい、月と星の名の入ったロマンチックな恋歌ふうのお経をよんでもらい
    納骨の時は、お墓の中に彼女らのプロマイドとサイン色紙も一緒に入れて納めるのです。
    それらの葬儀の一部始終を見続けた未亡人の心中はさぞ複雑なものだったに
    違いありません「あ々、私がもっと早く、夫がこんな変な願望をもっていると知っていたら
    猛練習をして女子プロレスラーになって、強烈なドロップ・キックを放って、気持よく
    死なせてあげれたのに、夫には本当に申し訳なく思っています。
    もし、今後再婚でもするようなことがあってら、老体にムチうってでも猛練習をして
    女子プロレスラーになって、必ず夫にそうしてあげます。それが娯楽時代劇的ジョークを貴ぶ
    妻のつとめだと思っています」と涙ながらに語るのでした。

    月姫と星姫は女性ながらも、男まさりの強じんな体力、腕力、運動神経を駆使して
    剣術、相撲、レスリングを通じて、江戸のアブノーマルな男たちを痛めつけ、打ち負かしてきたのですが
    それでも彼らはこれほど痛いめにあっても、怒るどころか、あこがれの大好きな彼女らと
    お近づきになれたことを泣いて喜んだのですから、世の中よくできたものです
    彼女らも女冥利につきるというものだったはずです。

    月姫と星姫はその美貌、ナイスバディ、強じんな体力、悪ふざけの趣味…を駆使して
    江戸の親父たち、じじいたちを狂わせ、夢中にさせた「愛して、愛して、愛しちゃったのよ病」をはやらせた
    日本歴史上、最強の親父殺し、じじい殺しの女王様だったのです。
    まさに華の江戸の「プリティー・ストロング・江戸小町」であり、又
    「江戸・幕末の恋人」だったのです。

    当時、江戸の人々はすばらしい文明の利器である世界初の「江戸・紙芝居テレビ」のテレビ放送に沸いていました。
    その「江戸・紙芝居テレビ」がいち早く目をつけたのが大人気の女子プロレスとチャンピオンの月姫・星姫のナイスバディとドロップキックの大活躍だったのです。
    そして、早速これまた世界初となる「女子プロレスのテレビ中継」を始めたのです。
    これがまたまた大人気となり、江戸の人々はこぞって大熱狂したのです。
    それでは最後にこの世界初となる「女子プロレスのテレビ中継」にまつわる楽しいエピソードをご紹介してこのお話の締めくくりといたしましょう。

    この大人気の「女子プロレス」の実況生中継は毎週日曜日の夜8時から10時のゴールデンタイムに行われました。

    このテレビ中継も空前の大人気を呼び、年間平均視聴率80%という驚異的な視聴率を記録し、その素晴らしい人気ぶりを実証したのでした。

    お茶の間のテレビの前に座った人々は初めて見る女子プロレスとチャンピオンの月姫・星姫のナイスバディとドロップキックの大活躍に酔いしれ、会場に流れる「軍艦マーチ」の勇壮なメロディーを背に月姫・星姫の素晴らしいドロップキックが炸裂するたびに見ているハレンチ親父たちのボルテージと酒の量は極限まで増え、大歓声をあげながらの茶碗になみなみとつがれた日本酒の一気飲みの連続で試合が終わる頃には完全にぐでんぐでんに酔ってしまうのでした。
    これを見た横にいた恋女房は自分をほったらかしにしてテレビの中の月姫と星姫ばかりに夢中になっている夫に激怒し、今テレビを見ておぼえたおぼえたてのプロレス技のドロップキックを酔っ払った夫に向かって炸裂させうさを晴らしたのでした。
    その頃から江戸の町では夫婦げんかにプロレス技のドロップキックを使うのが大流行したのでした。
    プロレスを見せるほうの月姫と星姫もやりたい放題
    プロレスを見るほうのハレンチ親父たちもやりたい放題
    まさに娯楽至極の江戸の時代の楽しくも幸福な日々の1ページだったのです。

    ギネスブックによりますとこの当時の江戸の人々は世界で一番最初に女子プロレスに熱狂した幸運かつ困った、熊った人々だったと記されております。

    また、同時にこのギネスブックには江戸の幕末の町では世界最初の「女子プロレス・ブーム」が華やかにまきおこったが、この大ブームは月姫・星姫という2人の大人気スター、大人気レスラーがいなかったらおきなかったであろうとも記されております。

    月姫・星姫の活躍に感化され、江戸の町のいたるところで華やかな女子プロレスブームが巻き起こり、女子プロレスラーを志願する若いナイスバデーのかわいいお姉ちゃん、江戸小町が続々と現れたのです。
    当時としては時代の最先端を突っ走る、髪には赤いリボンをつけ、江戸の困った、熊った変態親父たちが喜んでよだれを垂らすようなナイスバデーに赤のレオタードをかっこよく身に付け、赤のリングシューズをはいて目にもとまらぬハイスピードで胸のすくようなドロップキックを連発して江戸の困った、熊った変態親父たちのアイドルになる。
    そんないかにも娯楽時代劇らしいアブノーマルなかっこよさに憧れるナイスバデーの若いかわいいお姉ちゃん、江戸小町が続々と現れたのです。

    そして、次第に彼女たちの希望はさらに大きくなりただリングの中で悪役レスラーと迷勝負を繰り広げるだけではなく、「女子プロレス軍団・ドロップキック隊」と名乗って、赤穂浪士の討ち入りの時は、赤穂浪士四十七士、月星頭巾&月姫・星姫と共に協力してともに戦い、新選組の京都・池田屋事件の時は新選組、月星頭巾&月姫・星姫と協力してともに戦う。
    そんな日本史にも残るような歴史的事件にも登場し、江戸時代の困った、熊った変態親父たちのアイドルになり、江戸時代のすごい人気のヤングヒロインになりたがるナイスバデーの若いかわいいお姉ちゃん、江戸小町が続々と現れたのです。

    それではなぜ私が若くてかわいいナイスバデーの女子プロレスラーのお姉ちゃんが胸のすくようなドロップキックを放って活躍するお話を作ったかというとその訳を恥を承知で申し上げましょう。

    何を隠そう実は作者の私自身が女子プロレスラーのナイスバデーの若くてかわいいお姉ちゃんがかっこよくドロップキックを放って戦うのをにやにやして、よだれをたらして見ていた、21世紀風に言いますと困った、熊った昭和のアブノーマル親父だったのです。
    それではその私の楽しくも懐かしい思い出をさらに詳しくお話いたしましょう。

    時は昭和60年頃という、今から40年近く昔のことでした。
    私は30歳代の半ば、時々テレビの「女子プロレス中継」を見ていました。
    するとその日の試合に「山崎五紀」という20歳位のナイスバデーの可愛いお姉ちゃんがかっこよく登場し、素晴らしい胸のすくようなドロップキックを連発したのです。
    私はすぐさま彼女のファンになり、週に1回見る彼女のドロップキックは男子のプロレス選手の放つドロップキックより数段新鮮で私の若さの回復と心身の疲労回復に良く効き、「娯楽女子プロレス薬品」発売の「山崎五紀・ドロップキックファイト」という素晴らしい栄養ドリンク剤となったのです。

    そんな楽しい思い出が忘れられず、同じ頃活躍していた立野記代選手、豊田真奈美選手らも参加していると想定して作ったのがこの楽しい「女子プロレス軍団・ドロップキック隊」だったのです。

    彼女たちが、月星頭巾&月姫・星姫や赤穂浪士、新選組と協力して江戸時代の女の子の髪型に赤いリボンをつけ、赤のレオタードとリングシューズを履いて、その素晴らしいドロップキックを連発して敵と戦ったらノックアウトさせたら、目を丸くして驚くだろうなぁ、楽しいだろうなぁと、そしてさらに江戸・紙芝居テレビの人気女性アナウンサー、柿崎パン粉アナウンサーの迷調子にのせて実況中継をしたら、さらに面白いだろうなぁと胸をわくわくさせながら作ったのがこの楽しいキャラクターであり、この楽しいお話だったのです。
    赤いレオタードとリングシューズを履いた可愛くてそして手強いお姉ちゃんが大勢加わっているのですから、相手も驚くやら、嬉しいやらでさぞ嬉しさでニタニタしながら戦いやられていったことでしょう。