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日本史2000年史上最大の祝賀の祭典「江戸幕府・開府500年江戸東京祭り」
長い戦国の時代に終止符をうち、かの徳川家康公が江戸に都を移し、江戸幕府を開府した西暦1603年からちょうど500年めの年にあたる記念すべき年、西暦2013年日本国中のすべての国民あげて日本史2000年、史上最大の祝賀の祭典と名をうって「江戸幕府・開府500年、江戸東京祭り」が盛大にとりおこなわれました。
日本は北・北海道から、南・沖縄までお祭りムード一色につつまれました。
日本国中にお祝いの花火や提灯などがあふれる中、最新のスーパー・タイムマシンをふんだんに活用し、時代劇ファンが大喜びするような歴史上の大スター、人気スターが数多く登場し又歴史上の大きな出来事も数多く再現され、祝賀・江戸・東京祭りは歴史上、例をみないほどの最大の盛り上がりをみせたのです。
このスーパー・タイムマシンには歴史上のすべての人物・出来事が記憶されており、希望する人物、出来事を入力すれば紀元後の人物・出来事は当時のそのままの姿で当時のそのままの状況で再現できるという超すぐれ物なのです。
第9章ではこのスーパー・タイムマシンをふんだんに活用しお話しを盛り上げていこうと思っています。
約1年間にわたって繰り広げられる500周年・祝賀・江戸・東京祭りの開幕記念式典が西暦2103年2月11日の建国記念日の日に東京・上野にある「関が腹(はら)の戦い」記念公園につくられた野外・特設会場において1603年風の衣装・風景の中で盛大かつ、おごそかにおこなわれました。
実行委員長をつとめる江戸幕府・初代将軍徳川家康公をはじめとする多くの江戸時代の大スター、人気スターが参列されまさに500年前の1603年にタイムスリップしたような情景でした。
会場に集まった多くの人々やテレビの前の人々は初めて見る本物の徳川家康公や多くの江戸時代の大スターのそのお姿、お顔と初めて聞く本物のそのお声に感激至極といった様子でした。
司会進行は約100年前の21世紀に活躍された、柿パンちゃんこと柿崎パン粉アナウンサーのお孫さんにあたる柿崎孫パン粉アナウンサーがつとめられました。
それでは、開幕記念式典のもようを簡単に御紹介いたしましょう。
まず最初は今回の500周年、江戸・東京祭り実行委員会である江戸幕府初代将軍である徳川家康公の御挨拶であります。
「今年は私が1603年に江戸に幕府を開いてから、ちょうど500年という記念すべきおめでたい年であります。最近、特にすばらしい発達をとげた科学の力、スーパー・タイムマシンなるもののお陰で私も久しぶりに再びこの世の中に舞い戻り22世紀の江戸・東京の生活を楽しもうと思っているのですがまさに見るもの・聞くもの信じられないことばかりです。
江戸の町と社会の変わりようにただびっくりし、訳がわからない状態であります。
思い返せば、私が幕府を開府した500年前は江戸は日本の首都になったとはいえ、まだ草やススキが生い茂り未開の原野という風情も残っておりました。
それが長い年月をかけて開発され、近代化され見違えるほどの立派な首都東京となったのです。
時代は江戸から東京へと大きく進化し、様変わりしたのです。
時代は江戸から東京へ
行灯(あんどん)からLED電球へ、紙芝居からデジタルテレビへ
カゴから電気自動車へ、ちょんまげからリーゼントへ
紋付きからタキシードへ、三味線からエレキギターへ・・・。
大きく進化し、様変わりしたのです。
はなはだ僭越ではありますが、このたび私が実行委員長となり娯楽SF時代劇主催の「江戸幕府・開府500年・江戸・東京祭り」を取り仕切らせていただくことになしました。
私のようなジョークも言えないような口下手な者が「娯楽SF時代劇」に出演できることは誠にうれしく喜びで体がよじれる思いです。
娯楽SF時代劇の名をけがさぬように、楽しく楽しくこの1年間の行事を執り行っていく所存でございます。
昔なつかしいこの江戸改め東京で御年561歳、500年ぶりに訪れた第2の青春を目一杯エンジョイしながら、江戸・東京祭りを盛り立てていこうと思っております。皆様どうぞ宜しくお願い申し上げます。」
日本国首相、東京都知事の祝辞が行われ、続いて本日のメイン・イベントである「徳川家康公を讃える歌」の発表会と開府500年記念「500両札」の発行式がおこなわれました。
まず、この日の為に日本歌謡界の大御所・西條八十先生と遠藤実先生の御二人が精魂こめてつくられた「徳川家康公を讃える歌」の発表会が行われました。月星頭巾軍団オーケストラと江戸幕府・少年少女合唱団によって江戸幕府・初代将軍家康公の若き日のお姿が歌われました。
続いて、開府500年記念「500両札」の発行式がおこなわれました。
政府はこの50両札発行にあたり、500両札の顔を誰にするか、人気アンケート調査を行ったのです。その結果、予想通り徳川家康公が断トツの人気第1位になり、満場一致で徳川家康公と決定したのです。
この決定に家康公は大喜びし、夜な夜な江戸じゅうの高級クラブをハシゴし喜びにひたったのです。
発行式には時の徳川財務大臣も出席され徳川家康ファンクラブの代表の祝辞もおこなわれました。
続いて500両札の最初の1枚目の印刷スイッチが入れられ、500両札の印刷・発行が本格的にスタートしたのです。
500両札が発行されるやいなや、時価2000万円以上といわれる高額にもかかわらずこの札を買い求める時代劇ファン、家康マニアが江戸・徳川銀行各支店に殺到しこの札はあっというまに世に広まっていったのです。
これと同時に「徳川家康こそが日本史2000年史上最高の大スター、大ヒーローだ」という「徳川家康ブーム」の嵐が吹き荒れいろいろな家康グッズも大流行し「讃える歌」の大ヒットも相まって空前の「家康フィーバー」が巻き起こったのです。
この大フィーバーに気を良くした家康は娯楽SF時代劇テレビのインタビューでうれしさのあまり、つい口をすべらせてしまい次のように語ったのです。
「私が江戸に幕府を開いた1600年代などは、化粧といったら女性が少しするくらいで男性などはするものではなかったのです。せっかく再びこの人間の世の中に舞い戻ってきたのですから、この際思い切って化粧してめちゃめちゃハンサムな徳川家康になってギンギラギンの衣装を着てテレビの歌番組とバラエティー番組で[イエヤス・サンバ]を歌って踊ります。どうぞ楽しみにしていてください。」
これにより大スター徳川家康は人気歌手・徳川家康をめざして若作りの化粧をして[イエヤス・サンバ]を歌い、踊ることになったのです。
この[イエヤス・サンバ]の歌詞もシャレていて、1番と3番の歌詞が[イエヤス・サンバ]で2番の歌詞が[イケメン・サンバ]というシャレたものになっているのです。
彼はお気に入りのこの歌を極楽気分で歌い踊りこの歌はあっというまに大ヒットし、いろいろなテレビ局から引っ張りだこの大人気歌手となったのです。
今日の記念式典でも特設ステージで「俺~、俺~、イエヤス・サンバ~♪」と歌い踊りヤンヤの拍手・喝采をあびたのです。
続いてミス千姫・ミス江戸小町コンテスト・決勝大会がおこなわれ予選を勝ち抜いた着物姿のお嬢さんたちが、江戸情緒たっぷりの女性の美しさを披露してくれました。
プログラムは進んでお待ちかね、娯楽時代劇「甘えん坊将軍」の登場です。
年若い将軍や天皇は当時何人もいましたから、そういう子供の年齢の将軍が回りの女性に甘えるのはいたしかたないことですが、年を重ね成人になり、いくつになっても乳離れできず回りの女性に甘えている困った熊った将軍をスーパー・タイムマシンで再びこの世に舞い戻った本人とおぼしき男性が熱演し、ヤンヤの拍手・喝采をあびたのです。
プログラムもあっという間に最後まで進んで「君が代」を出席者全員で斉唱し、開幕記念式典は終了しました。
続いて懇親会パーティーの行われる浅草の娯楽SF時代劇飯店へ早カゴ100台を連ね出席者の皆さんの大移動が行われました。
付近の通行をすべて遮断し、交通係のお巡りさん総動員で交通整理にあたり、大早カゴ行列は進んでいきました。
この光景のすばらしさはまさに「江戸・時代祭り、大名行列」の壮観さでありました。
楽しい懇親会パーティーは場所を浅草の娯楽SF時代劇飯店・大広間に移し夕方6時に始まりました。
古式豊かな音が流れる中、楽しいパーティーは進んでいきました。
集まった江戸時代の大スター、人気スターたちは江戸幕府260年間の楽しかった思い出話に花を咲かせて楽しそうです。
出席者はみな、夜のふけるのも忘れ終了時刻を延長してまで、昔の思い出話にひたったのです。
そして、めでたくお開きかと思った時、最後に突然一波乱・大パニックがおきたのです。
出席者はよりすぐりの料理人が心をこめてつくったおいしい料理の数々に「うまい、うまい」と驚きの声あげながら、舌つづみをうっていたのですがこの料理が500年、1000年昔の人には旨すぎて高級過ぎて体にあわず、体調不良・腹痛などをうったえる人が続出したのです。
娯楽SF時代劇病院の医師や看護師が早カゴや馬に乗って急遽かけつけ、診断・治療にあたったのです。
いやはや娯楽SF時代劇らしい、とんだドタバタの幕切れとなってしまいましたが何とかこの日のプログラムは終了しお開きとなったのです。
この開幕記念式典を皮切りに約1年間にわたって繰り広げられる500周年・祝賀・江戸東京祭りの数々のイベントがスタートしたのです。
この1年間にもわたる世紀の祭典も、大盛況のうちに順調に進み、12月にはめでたくフィナーレとなったのです。
なお、この祭典の間における「家康フィーバー」の嵐はものすごく歌い踊りまくった大ヒット曲「イエヤス・サンバ」は娯楽歌謡大賞、流行語大賞・・・など名だたる各賞を一人占めし、急遽、孫娘の千姫とコンビを組んで司会や漫才などにも進出することになったのです。
すばらしい22世紀の科学・文明の利器、スーパー・タイムマシンによって再びこの世に舞い戻った徳川家康は今度は芸能界のスーパースターとして再び歴史にその名を刻むこととなったのです。
2000年以上にもおよぶ長い日本の歴史の中でも、一人で2回にもわたって一世をふうびした大スター、大ヒーローは娯楽SF時代劇の調査によりますと、この徳川家康と月星頭巾&月姫・星姫の2組しか存在しないのです。
まさに「あっぱれ、あっぱれ」というほどのすばらしい存在なのです。