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熱気爆発「銀河スターレンジャー観戦・応援ツアー」パン粉ちゃん大活躍
月星頭巾・軍団の3人が銀河スターレンジャーと名を変えて、颯爽とデビューし、そのニュースが全国に伝わると、早速彼らのファンクラブが結成されたのです。
思い返すと、遠い昔の今から180年も昔の1834年(天保5年)、江戸の町で当時人気絶頂の月星頭巾と月姫・星姫の日本最初のファンクラブ・応援隊が結成されたのでした。
それから180年後、今度はその当時のファンクラブの幹部だった人たちの、ひいひいひいひいひいひいひい・・・(すいません。またブレーキが故障して止まらなくないました。ご不満もございましょうが、このまましばらくお待ちください)・・・ひいひいひいおじいさん、おばあさんたちに負けじと、21世紀の彼ら3人を応援することになったのです。
ファンクラブは銀河スターレンジャーの応援として、いろいろな楽しいイベントを計画していますが、その中でも最も楽しいと言われる超ビッグイベントが「太陽系めぐり、木星・関が空(そら)観戦・応援ツアー」なのです。
木星上空の関が空(そら)の空から、銀河の端から端までとどろき渡るほどの大音響の応援歌、突撃マーチを流して我らの正義のヒーロー「銀河スターレンジャー」を応援するのです。
この観戦・応援ツアーは毎月1回、10日間の日程で運航しており、出発前には乗客の全員がホテルに泊まり、パン粉ちゃんをはじめとした3人のアシスタントレンジャーの指導のもと、皆そろって応援のブラスバンド演奏、応援歌、突撃ラッパ、突撃ダンス・・・の練習をするのです。
このツアーは爆発的人気であっという間に定員オーバーとなり、抽選で当選者を決めているのです。
西暦2018年、平成30年の都市は、これからの銀河スターレンジャーの素晴らしい活躍を祝うかのような、素晴らしい日本晴れ、銀河スターレンジャー晴れで明けました。
1月1日の元旦の午前7時きっかり、最新型の「銀河スターレンジャー観戦・応援ツアー」1号機はすばらしい初日の出の光を浴びながら、熱気あふれる100人の銀河スターレンジャーファンクラブ・応援隊を乗せて木星に向かって旅立ちました。
うっすらと雪化粧をした富士山をながめながら北上し、北海道、本州、四国、九州と日本全国のお正月、元旦の様子を見ながら日本を後にし、一途、太陽系最大の惑星木星、関が空(そら)目指してスーパーエンジンを全開し、素晴らしいスピードで木星へ向かったのです。
1月2日には火星近くを通過し、3日には木星上空に到着し、木星を回る周回軌道に入り木星の人工衛星となったのです。
このツアー号の船長はとってもすばらしいパイロットなのですよ。どんな人だと思いますか。
約50年前、人類史上初めて月面に着陸したアポロ11号のアームストロング船長のお孫さんで名前は何とフット・ストロング船長というのです。
娯楽・SF時代劇的な楽しい親父ギャグ的な名前でしょう。
彼はおじいさん譲りの素晴らしい操縦技術で、この最新型のスーパー宇宙船を操縦し乗客の皆さんをすばらしい宇宙の旅へ案内してくれるのです。
ものすごいスピードを出しても、横揺れなど全然なくすばらしい乗り心地なのです。
おじいさんと彼のこの2人の操縦法の違いといえば、おじいさんは名前の通りアーム(腕)の強さを目一杯活用した操縦法で、彼も名前の通りフット(足)の強さを目一杯活用した操縦法なのです。
彼は目を輝かせながらこう言ってます。
「おじいさんはアポロ11号の人類初の月面着陸で英雄になりました。僕も大好きな銀河スターレンジャーのお仕事を手伝いながら、スターレンジャーの皆さんのような歴史に残るような宇宙の英雄になりたいのです。その時はすばらしい名前を『娯楽時代劇商会』から考えてもらおうと思っています」
今回のツアーにはパン粉ちゃんをはじめとした3人のアシスタントレンジャーも添乗員として参加しました。
3人はイベントの司会進行や応援のリーダー役、祝勝会などいろいろなイベントや乗客の皆さんの食事の準備などで大忙しです。
パン粉ちゃんたちは、乗客の皆さんのためにパン粉とライスをふんだんに使った心のこもったおいしいパン粉飯(晩御飯)を作りました。(これが当娯楽SF時代劇名物の、わけのわからない意味不明の親父ギャグ・ジョークです)
乗客の皆さんは全員、ジョークがスムーズに通じる頭のぐにゃぐにゃにやわらかい人たちばかりで、「パン粉ちゃんの作ってくれたパン粉飯(晩御飯)はおいしい、ベリー・デリシャス」とジョークを交えながら喜んで食べてくれます。
おいしいパン粉飯(晩御飯)が進むと、今度はのんびりと楽しい「太陽系遊覧飛行の旅」となります。
観光ガイドを案内する役は、もちろん元娯楽SF時代劇テレビ人気アナウンサーのパン粉ちゃんです。
地球で見るより格段に綺麗な銀河の星の数々を眺めたり、太陽系の惑星たちを間近から見たり・・・乗客の皆さんは感激の連続でしたが、その中でも最も感動的だったのは至近距離から巨大な地球と日本列島を眺めたことでした。
パン粉ちゃんのすばらしい観光ガイドもあって、乗客の皆さんは生涯忘れえぬすばらしい思い出となったことでしょう。
西暦2018年1月5日、遂に決戦の日がやってきました。
午前10時、銀河スターレンジャーの3機、3色nレッド・ブルー・ピンクの戦闘宇宙船が観戦・応援津吾郷に感謝と敬意を表すために颯爽と登場しました。
100人の乗客、ファンクラブ・応援隊の興奮と熱気は何度も何度も大爆発、大噴火し大歓声、突撃ラッパ、突撃ダンスの雨あられ、もう一つおまけにナスカボチャ。宇宙船の床が抜けるほどの騒ぎです。
応援のリーダー役を務めるパン粉ちゃんをはじめとするアシスタントレンジャーももう汗だくです。
万一の事態に備え当娯楽SF時代劇が誇る警視庁女子プロレス軍団ドロップキック部隊、ネイビーブルーの精鋭10名も警備についています。
今回はネイビーブルーレンジャーと名乗り、スターレンジャーと同じコスチュームを身に着け万一の事態が生じたときはそのミサイルのような強烈なドロップキックが火を吹きます。
するとその時、西の空から怪しげな光を放ちながら、数機の悪ガキジャガーレンジャーの戦闘宇宙船が現れたのです。
ついに待ちに待った、歴史的「第1回全宇宙最強レンジャーチャンピオン決定戦」の開幕です。
それではここからはプロレス中継の名人、娯楽SF時代劇テレビ名物アナウンサーの黒縁メガネのFアナウンサーの名調子に乗せてお楽しみいただきましょう。
「時は西暦2018年1月15日午前11時、太陽系内、木星上空関が空(そら)、超特大・特設大宇宙決戦場において超ビッグタイトルマッチ『第1回全宇宙最強レンジャーチャンピオン決定戦』。
青コーナー。銀河軍、銀河スターレンジャー。赤コーナー。アンドロメダ軍、悪ガキジャガーレンジャー。レフリー、ルー・テーズ。
第1ラウンドのゴングが鳴りました。
この記念すべき日は、いつまでも銀河スターレンジャー時代の開幕の日として、人々に語り継がれていくでありましょう。
さあ、それではお近くで感染の銀河スターレンジャー観戦・応援ツアーの皆さん、超特大の盛大な応援をお願いします。超特大な応援スタート!」
この宇宙船は上半分が応援席になっていて、応援ステージもあり、応援の時は船体の上半分が透明強力ガラスに変わり、戦っているスターレンジャーからも、この応援の歌や踊り・ダンスが良く見えるようになっているのです。
さあ、これからは年を忘れた中高年の、困った熊ったおとっつぁんおっかさんを中心とした銀河スターレンジャー応援隊のすさまじいすばらしい応援の始まりです。
この光景をほほえましいと言うべきか、なげかわしいと言うべきか、どちらが正しいかは判断の難しいところではありますが、とにかく彼らを人類学的見地から分析いたしますと、かなりおめでたくハッピーな人たちであることだけは間違いないことでしょう。
さあ、それでは銀河スターレンジャーの健闘と勝利、上野動物園のパンダの赤ちゃん「シャンシャンちゃん」の誕生と御すこやかな御成長を祈って、盛大な応援とまいりましょう。
彼らが猛練習をして覚えた応援温度の最高傑作「銀河スターレンジャー応援音頭」の歌と踊りで楽しくスタートしましょう。
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銀河の神から 指令を受けた
三星マークの レンジャーが
祖国、日本の 祖国、日本の 平和を願い
勝利目指して ミサイルラッシュ
銀河、敵無し 銀河、敵なし 最強者
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続いてスターレンジャー応援音楽隊による軍艦マーチ、突撃マーチ、エイトマンの歌と元気よくまいりましょう。
♪♪
ジャンジャン、ジャンジャジャッジャ、ジャンジャンジャン~
♪♪
「皆様、本日は銀河スターレンジャーパチンコ店にご来店いただき誠に、誠にありがとうございます。
皆様お待ちかねの出血大サービス、大フィーバータイムのお時間がまいりました。
どなたさまもさあ、ハッスルハッスル!フィーバーフィーバー」
♪♪
ジャンジャン、ジャンジャジャッジャ、ジャンジャンジャン~
♪♪
続いてパン粉ちゃん、かぐや姫、白雪姫の3人のアシスタントレンジャーはすばらしいラインダンスを踊って応援です。
皆さんのすばらしい応援の甲斐あって、記念すべき「第1回全宇宙最強レンジャーチャンピオン決定戦」は、我らの正義のヒーロー銀河スターレンジャーの圧勝となりました。
最後に彼らは、応援の人たちに感謝の意を表し、最高級のイルミネーション・アクロバット飛行を披露し応援の人たちを歓喜させたのでした。
休む暇もなく、今度はパン粉ちゃんたちは最終日のメインイベント祝勝会、表彰式、さよならパーティーの準備に取り掛かりました。
木星上空滞在最終日には、スターレンジャー、アシスタントレンジャーの6人も参加して、祝勝会、表彰式と楽しい「さよならパーティー」が行われました。
司会進行はもちろん、今回のツアー大活躍の柿パンことパン粉ちゃんです。
パン粉ちゃんは初めのあいさつの中でこんなことを言われました。
「私もこれからは『娯楽SF時代劇絵巻』のホームページを何回も読んでもっともっと面白い親父ギャグやジョークを身に着け、読者の皆さんに笑っていただけるような娯楽SF時代劇にふさわしい司会進行役になりたいと思っています」
続いてスターレンジャーの3人には、主宰者である「娯楽時代劇商会」より勝利者のトロフィーが贈られました。
パン粉ちゃんは涙で顔をくしゃくしゃにして「大好きなスターレンジャーの仲間に入れてもらって、こんなに嬉しいことはありません」と嬉し涙にくれていました。
パン粉ちゃん、本当に本当にご苦労様でした。
表彰式が終わると、最後を飾る楽しい楽しい「さようならお別れパーティー音楽会」です。
・スターレンジャー主題歌
・木星関が空(そら)音頭
・軍艦マーチ
・エイトマンの歌
※乗客の皆さんはパン粉ちゃんたちが作ってくれたパン粉鍋(ちゃんこ鍋)をつつきながら楽しい時間を過ごしました。
最後に銀河スターレンジャーの大勝利と上野動物園のパンダの赤ちゃん「シャンシャンちゃんの誕生」を祝って、シャンシャンシャンと三本締めをしました。
全てのイベントも終了し、ツアーの乗客の皆さんは大好きなスターレンジャーとの数えきれないほどの楽しい思い出を作り、地球への帰途についたのでした。
※なおパン粉ちゃんの名前の由来につきましては45の物語に出ますから45をお読みください。