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江戸・幕末の英雄月光・星空・恋頭巾逝く
彼はもう思い残すことはなにもありませんでした
ふりかえれば彼の人生はまさに自分の名のとおり、剣術においても学問においても
ともに世界最高の栄誉を手にし、さらに医学、福祉の面でも多大な功績を残しました
自然とのどかさにあふれた江戸界隈で大好きな星空の下、大好きな剣術と学問に没頭し、その名を馳せた
月光星空恋頭巾こと月星剣学こそはまさに江戸一・日本一の英雄であり
江戸一・日本一の幸福者であったのです
1890年(明治23年)彼は多くの人々に見守れながら
静かに90年のすばらしい人生を終えたのです
彼の棺には愛用の天体望遠鏡と頭巾と刀が納められたのです
彼の葬儀は日本最初の国民栄誉葬として、内外の剣術家、天文学者、歴史学者や
各方面の多くの名士が参集し、盛大にそしておごそかに執り行われたのです
そして彼の遺骨は生涯の思い出を秘めた、生まれ故郷の江戸・浅草にある静かな木々に囲まれた月光星空恋頭巾神社に葬られたのです
これは余談ではありますが、彼の死を最も悲しんだのは
生涯、彼を愛し、ともに戦った月姫、星姫の二人だったのです。
二人はこっそり、彼の柩の中に自分と同じ姿、かっこうをしたダッチ・ワイフを入れ
彼との永遠の生活を夢みたのです