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銀河スターレンジャー夢叶って、夜空に輝く3つのキラキラ星になる
月日の流れ、時代の移り変わりは早いものです。
月日は流れ、流れて、時代は移り変わり、変わって年代はいつしか今から100年後の西暦2120年7月7日になりました。
この100年の間にも、銀河スターレンジャーは数多くの銀河・宇宙の戦いに登場し、多くの勲章、手柄をあげさらに輝きを増していました。
まさに「地球防衛軍に銀河スターレンジャーあり」というほどの凄い存在になっていました。
今夜は星の王子様と星の女王様が年に1回、天空でランデブーデートをする100年後の未来の七夕祭の日です。
その頃、日本じゅうの人々ははるか昔、江戸・幕末からの大英雄、日本一強い月星頭巾軍団そして銀河スターレンジャー3人の生誕300年後の興奮にわきたっていました。
日本一強い月星頭巾軍団の3人は今から(2100年から)300年前の19世紀の初め、月星剣学、小野月子、星子として江戸・浅草に生まれ3人は剣術をつうじて知り合い、日本一強い剣術軍団として悪と戦い江戸じゅうの人々のアイドルとなったのです。
そのキラキラ光るアイドル3人はその時から次のような素敵な夢をもっていたのです。
それは「将来、天に召されたら3人そろって夜空に輝く一番よく見える3つのキラキラ星になりたい」という月や星の字のつく名前を名乗った彼ららしい夢だったのです。
彼ら3人は続いて、銀河スターレンジャーとなって近代宇宙戦の花形であるスーパー戦闘宇宙船にのって悪と戦い、全世界の人々に夢と希望を与え続けてきました。
そして、生誕300年祭の記念の年を迎え、彼ら3人の300年前からの素敵な夢「3人そろって夜空に輝く3つのキラキラ星になりたい」という夢を実現する時期も近づいてきていたのです。
偉大なる銀河の正義の神はもうそろそろ彼ら3人を現役から引退させ夜空のお星様にしてあげたいという親心もあって、「彼ら3人の夢を実現してやるとしたら、生誕300年の記念の年である今しかない」と判断し、娯楽SF時代劇的な奇妙なばか知恵、ばか力を目一杯こきつかって一瞬にして彼ら3人を人間から夜空に輝く3つのキラキラ星に変えたのです。
夜空には、とてもきれいな赤・青・ピンクのキラキラ星が光り始めました。
3つの星の名は、左から月姫星・頭巾星、一番右が星姫星です。
これからはこの3つのキラキラ星は彼ら3人の栄光のシンボルとして彼ら3人の面影と活躍と功績が人々の心から永遠に消えないように夜空に輝き続けていくのです。
夏のよく晴れた日の夜、夜空を見上げると東の空に特別によく輝く、赤・青・ピンクの3つの星が見えます。
よく見るとこの3つの星は仲良く手をつないで楽しそうに笑って輝いているでしょう。これが彼ら3人の星なのです。
振り返れば彼ら3人ははるか昔の江戸・幕末の時代に江戸・浅草に生まれ、日本一強い剣術軍団、月星頭巾&月姫・星姫となって悪と戦い、19世紀の江戸・チャンバラ・紙芝居時代の星空のヒーローとなり、21世紀の現代になると、銀河スターレンジャーとなって科学の先端を突っ走るスーパー戦闘宇宙船を自在にあやつり、銀河・宇宙を舞台として悪と戦い、21世紀の銀河、宇宙、科学、ロケット、デジタル・テレビ時代の星空のヒーローとなり、そしてついには生誕300年祭の記念すべき年に3人の江戸・幕末の昔からの夢が叶って遠い遠い夜空に光る本当の3つのキラキラ星になったのです。
最後にこの物語の主人公である3人に「長い間ご苦労様」といって拍手してあげて下さい。
この3つのキラキラ星に関してはもう1つ皆さんにお知らせしなければならないすばらしいニュースがあるのです。
それは、偉大なる銀河の正義の神が彼ら3人の300年もの長きにわたる活躍、功績に対して敬意と感謝の意をあらわす為に、特別に3つの星に最新型のスーパーオーロラビジョン機能をとりつけプレゼントしたのです。
銀河スターレンジャーがつけていた、どんな遠くのものでも見える「スーパーグラス」をつけてこの3つの星を見ると、3人の活躍をダイジェスト版にまとめた「月星頭巾軍団名場面集」、「銀河スターレンジャースーパーハイライト」・・・。
などといった彼ら3人の番組が見れるという、すばらしい装置のすぐれものなのです。
この番組は各家庭のテレビでも見ることができ、星空のヒーローらしく夜のゴールデンタイムになるとこの番組が始まるという仕組みなのです。
それでは、浅草のある家の御先祖様思いの御子孫が先祖代々の御先祖様に月星頭巾軍団の活躍するテレビを見せようと、喜ばせようと奮闘した心温まる楽しいエピソードを御紹介いたしましょう。
月星頭巾軍団の番組をテレビで放送していると知った御先祖様思いの御子孫が遠い昔の江戸・幕末に月星頭巾軍団の活躍に大熱狂し、しびれ、よいしれてたと代々伝わる「月形の半平太」という無邪気な男たちの家族にこの番組を見せてやろうと思い立ったのです。
御子孫たちはお盆が近づくと「御先祖様供養、月星頭巾祭り」と称して仏壇のある御座敷をきれいな花々やおいしいお供え物できれいに飾り付け、家庭用プラネタリウムで天井と壁に1万個の星を映し出しまさに月星頭巾劇場モードにして大歓迎したのです。
そして仏壇の中にやってきた御先祖様に月星頭巾軍団の番組を見せようとテレビを仏壇の前にもっていき、お経を唱えて見せてあげたのです。
御先祖様たちは、何百年ぶりに見る昔なつかしい彼ら3人の颯爽たる姿に、剣の強さに、大活躍に涙を流して喜んだのです。
そして、さらに町内で行われた盆踊りにも御先祖様に月星頭巾と月姫・星姫の衣装を着せて、お面もかぶらせ、刀もさして彼ら3人とそっくりのかっこうにして連れて行ってあげたのです。
これらのことがよほどうれしかったのでしょう。楽しかったのでしょう。
御先祖様はお盆が終わっても、お墓に帰ろうとしませんでした。
そして「お墓には帰りたくない、ずっとここの仏壇の中にいて、月星頭巾のテレビの続きを見る」といってだだをこね始めたのです。
これには御子孫も困り果て、ばか知恵をばか力で振り絞り熟慮に熟慮を重ね、さらに娯楽SF時代劇的な奇妙なばか知恵、ばか力を目一杯こきつかってお盆以外でもいつでもお墓と仏壇の間を短時間で行き来できるように、秘密の地下鉄「月星頭巾線」をつくりそこに2~3人乗りの超小型リニアモーターカー「月星頭巾号」を走らせ、それに乗ってお墓と仏壇を行き来できるようにしてやったのです。
開通式の日はなぜかもうこの世にはいないはずの月星頭巾と月姫・星姫もお祝いにかけつけ、くす玉をわって開通を祝ったのです。
このメチャクチャでわけのわからないところが娯楽SF時代劇の特徴なのです。
御先祖様はこのテレビ番組のある日はいつでもこのリニアモーターカーに乗って仏壇のある御座敷に来て、大好きな月星頭巾軍団の活躍を楽しむのです。
そして、さらに2ヶ月に1回は「御先祖様の大好きな月星頭巾祭」と称して特別なイベントを準備して御子孫たちも月星頭巾、月姫・星姫の衣装を着て接待し、御先祖様をさらに喜ばせるのです。
この番組を楽しむことになり、御先祖様の毎日は依然楽しい夢のような日々になったのです。
彼ら3人は遠い遠い昔の江戸・幕末からの長きにわたる人々に夢と希望と楽しみと元気を与えるスーパーヒーローなのです。
皆さんも山口百恵さんの歌っている「銀河大陸横断鉄道」なるものに乗って、彼ら3人に会いにいきませんか。
彼ら3人も「地球の人達がわざわざ会いに来てくれた」ときっと喜んでくれるでしょう。
将来、人類は太陽系の外まで行動範囲を広げ、銀河のかなたまで宇宙船に乗って宇宙旅行できるようになるでしょう。
そのことを誰よりも昔から、誰よりも強く夢みていたのは、他ならぬ私たち日本人の大先輩である月星頭巾と月姫・星姫の3人だったのです。
人類が最初に知りえた夜空に光る天体の名は月と星だったはずです。
そして、人類が最初に知りえた夜空に光る、月星頭巾と月姫・星姫という名のヒーロー・ヒロインも月と星の化身、生まれ変わりだったのです。
300年もの長い、長い人生を人一倍明るく、楽しく、元気に人々に夢と希望を与えながら生き抜いた彼ら3人、その栄光のシンボルである3つのキラキラ星も必ずやいつまでも、明るく、楽しく元気に人々に夢と希望を与えながら、光り輝いていくことでありましょう。