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    華のお江戸の快男児 月光・星空・恋頭巾 恋頭巾ドットコム

    第1部
    目次

    あとがき


    第2部
    目次

    新発売、大人気!
    家康気分、千姫気分を味える「家康のぶんどしパンツ」「千姫のふんどしTパック」

    私が400~500年ぶりに人間の世の中に舞い戻ってきて最も戸惑ったことは「洋式トイレ・洋式便器」だったということは前にお話いたしました。
    実はもう1つ戸惑ったことがあったのです。
    お知りになりたいですか?
    それでは特別に貴方様にだけお教えいたします。
    ただし、くれぐれも内密に願います。
    この話が広まって有名になって、来年からの日本史の教科書に「家康が400~500年ぶりに人間の世の中に舞い戻って【洋式便器】の使い方を知らないで前向きにしゃがんで大苦戦した」などと書かれたらたまったものではありません。
    こう見えても徳川家康といえば2,000年の日本史の中でも3本の指に入る、いつ一万円札の顔になってもおかしくないほどの男なのです。
    その私が洋式便器なるものにまつわるこんなみっともない話で人々の物笑いのたねになるのは、読んでいる皆さんは楽しいでしょうが私には耐えられないことなのです。
    いいですか、くれぐれも内密に願いますよ。

    私は400年前の17世紀の初め、江戸幕府の征夷大将軍を務めさせて頂きましたが、その当時は恥ずかしながら「ふんどし」なる当時の男性が身に付ける風流な肌着を着用していたのです。
    「ふんどし」を強くびしっと締めて気合を入れて生活をしていたのです。

    歴史の書物などにははっきり書かれていませんが、当時は男女の肌着の区別などはかなりいい加減なもので、女性でもふんどしをはいている人がかなりいたのです。
    というよりもふんどしといっても名ばかりで、家の中にある細長い布やひもを表も裏もなく適当に腰に巻いて生活していたのです。
    その程度の笑えるレベルの生活をしていたのです。
    こういう話は楽しいでしょう。

    21世紀の人間の世の中に舞い戻ってきてからも、しばらくは昔のままの「ふんどし」を着用していました。

    話は変わりますが、私はさくねん長年頭にのせていた「ちょんまげ」に別れを告げ、21世紀の男性の髪形「リーゼント」にしました。
    しかし、髪形は「リーゼント」なのに履いている肌着は「ふんどし」では様になりません。
    そこで髪形だけではなく、肌着も21世紀風にしようと思い、男性用肌着「パンツ・ブリーフ・トランクス」なるものを着用することにしたのです。
    案の定、これらの男性用肌着も履いてみると洋式便器を初めて使った時と同じで500歳近いじじいにはどうも「しっくりこない」のです。
    私は今までずっと「ふんどし」なるものを強くびしっと締めて、こっそりその感触・快感を味わいながら生活してきました。
    ところが21世紀のふんどしである「パンツ」なるものは、強くびしっと締める感触・快感がないのです。 股のあたりで何かが動いているような感じがしてイライラするのです。
    ですからぬるま湯に入っているようで、気合が入らず腑抜けの家康になってしまうのです。

    このホームページは女性の方もご覧になっていますから、これ以上の具体的な説明は控えますがとにかく「しっくりこない」、「しゃきっとしない」のです。
    ですがこんな事でいつまでもくよくよ悩んでいたら週刊誌なるものに「家康!ふんどしの感触・快感を忘れきれず、21世紀のふんどし【パンツ】に大苦戦」などと書かれないとも限りません。

    そこで私は早速親友である徳川犬康などという私のまがい物のような名前を名乗っているばかな親父と相談しました。
    その結果、名案・迷案が浮かび上がり、パンツの苦手な私でも履けるようなふんどしとパンツをミックスした娯楽時代劇的な男性用肌着と千姫が愛用していたふんどしとTパックをミックスした娯楽時代劇的な女性用肌着とをつくって、売り出すことにしたのです。

    男性用はふんどしの強くびしっと締める感触・快感をそのままに残し、簡単にオシッコが出来るようにパンツのように前が開く「ふんどしパンツ」なるものにし、女性用はこれまたふんどしの強くびしっと締める感触・快感をそのまま残し、女性らしさを漂わすTバック形にし、「ふんどしTパック」なるものをつくることにしたのです。

    早速、製作に取り掛かり娯楽時代劇的な「家康のふんどしパンツ」「千姫のふんどしTパック」と名づけて大々的に売り出したのです。

    「家康のふんどしパンツ」は遠い昔の江戸時代気分と家康気分を味わえ、しかも肌ざわりと通気性もよく、特に娯楽時代劇ファンの方にはうってつけの男性肌着と申しましょう。

    「千姫のふんどしTパック」はこれまた遠い昔の江戸時代気分と千姫気分を味わえ、特に娯楽時代劇ファン、千姫ファンの方にはうってつけの女性肌着と申しましょう。

    どちらも娯楽時代劇ファン、家康ファン、千姫ファンの皆様には必ず満足していただけるものと信じます。

    夏の夕涼みの時などは「ふんどしパンツ」「ふんどしTパック」に浴衣をひっかけて縁側に座って冷たい江戸ビールでもキュッとやって家康気分・千姫気分を味わってはいかがでしょうか。 江戸情緒を味わうのも乙なものでしょう。

    そして再びコマーシャルタレントを仰せ付かった家康と千姫は宣伝活動の先頭に立って奮闘し、テレビコマーシャルや雑誌コマーシャルにも頻繁に登場したのです。

    そのかいあって、この「ふんどしパンツ」「ふんどしTパック」は発売と同時に娯楽時代劇ファン、家康ファン、千姫ファンはもとより楽しい生活を望む老若男女から大人気・大ベストセラーとなったのです。 そして、今度は家康と千姫は「ふんどしパンツ、ふんどしTパックの家康・千姫」と呼ばれるユニークな大人気スターになったのです。

    このような家康と千姫という江戸時代の大スター二人の活躍により、江戸時代と21世紀をミックスさせたユニークな娯楽時代劇的な楽しい文化が花開き始めたのです。