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家康・千姫、生まれ故郷 尾張・三河でさっそうと凱旋公演!
先回までは「洋式便器」や「ふんどし肌着」などというしょうもないお話しをお送りしてきましたが、今回はガラリ変わって科学・宇宙時代が誇るすばらしい乗り物(宇宙船、リニアモーターカー)にも御登場願って、久しぶりにSF的気分も味わいながらお話しを楽しく進めていこうと思います。
皆さんもよく御存知のとおり、家康とその孫娘の千姫といえば江戸時代の初期の徳川家を代表する男女の大スター、人気スターでありましたその二人が突如、銀河の彼方にあるほとんど人に知られてない「銀河・江戸・17世紀星」を出発し、銀河スターレンジャーの操縦する、赤・青・ピンクの3機の戦闘宇宙船に先導され、日本を代表する女性宇宙飛行士、山崎パイロットの操縦する宇宙船「21世紀・家康・千姫号」に乗って400年ぶりに生まれ故郷である、母なる地球へ向かったのです。
山崎パイロットも娯楽・SF時代劇に出演することをたいへん喜んでおられました。
旅の途中、二人は宇宙船の窓から初めて見る銀河の星の美しさに感激しながら、銀河の夜景の美しさにみとれていました。
太陽系に入り、地球に近づくと生まれ故郷である母なる地球をじっと見つめ二人は感激のあまり大粒の涙をとめどもなく流していたのです。
そして二人は21世紀の今回は何と大人気の娯楽時代劇のお笑い芸人、大人気歌手としてさらに洋式便器のコマーシャルタレントとして江戸・東京を中心にして大活躍したのです。
そしてその活躍ぶりは当然のごとく、二人の生まれ故郷である現在の愛知県尾張、三河にもなり響いていったのです。
生まれ故郷である、尾張・三河の人々は自分たちの大先輩である家康・千姫二人の活躍をどんな思いで見ていたのでしょうか。
生まれ故郷の人々に我らがアイドル柿崎パン粉アナウンサーがインタビューしました。その模様をお聞き下さい。
「御当地、尾張・三河出身の皆さんの大先輩である家康さん、千姫さんが人気芸人として大活躍されていますが、地元の人々はどんな思いで見ていますか?」
「家康さんと千姫なんは俺(おら)が尾張・三河の誇りじゃが(いも)俺(おら)が国の大先輩、大英雄である家康さんと千姫さんには何としてでも生まれ故郷に錦を飾ってもらって、かっこよく凱旋公演をやってもらいてぇだぁ。そうすればお墓の中で眠っている江戸時代の時の二人をよく知る人たちだって大喜びするに違いねぇだぁ」
「アナウンサーのお姉ちゃん、あんたさパン粉ちゃんという珍しい名前じゃが(いも)あんたさ、名古屋でもすごい人気じゃが(いも)よ、お姉ちゃんもぜひ出演して歌謡ショーの司会してくれなんしょお願いしますだ。
それからもう1つ、最近ここらへんに時々熊が出て皆熊っているだ。
お姉ちゃん、何とかしてくんなんしょ。」
「俺(おら)、急にそげんなこと言われてもどう答えていいかわからねぇべし、これからいろいろな方言も勉強しておくから、しばらく待ってくんなんしょ」とパン粉ちゃんは即興の方言で答え「困った、熊った」と頭さ抱え込んでしまったのでした。
誠に申し訳ございません。名古屋、尾張、三河地方の方言と福島、会津地方の方言がごちゃまぜになってしまいました。
誠に申し訳ございませんがあえて訂正せずこのまま続けさせていただきます。
引き続き娯楽SF時代劇の迷作をごゆっくりお楽しみ下さい。
西暦2020年の歳が爽やかにあけました。
日本は東京を中心にして、この夏開催される「東京オリンピック」の開幕を半年後にひかえ、沸き返っていました。
そして、もう1つ名古屋、尾張、三河地方では3月に開催される郷土の大先輩であり、大英雄である「家康・千姫大凱旋公演」「21世紀・家康・千姫祭り」の開幕を前に娯楽時代劇的興奮に沸き返っていたのです。
そして、ついに待ちに待ったその日がやってきたのです。
2020年3月1日、科学時代の夢の超高速弾丸列車、リニアモーターカー特別列車「21世紀・家康・千姫祭り号」が超満員の家康・千姫ファンの高鳴る夢をのせて、江戸・東京駅を一路尾張・名古屋駅へ向かって定刻の午前8時丁度に出発したのです。
乗客の家康・千姫ファンは右に富士山を見、浜名湖を渡り多くの家康・千姫ファンが待ち構えている尾張・名古屋駅1番ホームに午前9時丁度、すべるように到着したのです。
地元の歴史好きな歴男・歴女たちも目一杯工夫を凝らした家康と千姫の衣装を身に付けて郷土の大先輩・大英雄の御両人を溢れる人垣をかきわけてホームまでお出迎えです。
3月1日、午後2時開演のナゴヤドーム「21世紀・家康・千姫祭り」
この日を待ちに待った地元、尾張・三河の家康・千姫ファン。
そして、江戸・東京からやってきた家康・千姫ファン・・・すべてのファンが愛知県内に集まりました。
会場のナゴヤドームは超満員・札止めです。
会場に入りきれないファンの方々は愛知県内に設置された1000台のワイドビジョンの前で応援です。
普段はお墓の中で眠っている、江戸時代の家康と千姫を知る人々もこの日ばかりは300~400年ぶりに眠りから覚め、墓地に設置されたワイドビジョンの前でファンの人たちと一緒に応援です。
愛知県内の桜の花も喜びのあまり家康・千姫祭りに間に合うようにフライング気味に半月も早く咲き、見事な家康・千姫歓迎の桜のゲートをつくりました。
それではまもなく開演です。
読者の皆様を熱狂のナゴヤドームへご案内いたしましょう。
ここナゴヤドーム普段でも4万人以上の観客を収容できるのですが、今回はフェンス付近も客席にして、5万人の観客を収容できるようにしました。
ステージはドーム中央のピッチャーマウンドの場所にあって、ゆっくり360度回る「回り舞台」にしました。
さらに、1階の特設売場では「お江戸・旅ガラス頭巾」と「月星頭巾」の頭巾・衣装やふんどし「家康・千姫」と「月星頭巾&月姫・星姫」の歌謡DVD・CDなど楽しいグッズを色々取り揃えました。
お食事に関しては1塁側には「お江戸食通街」、3塁側には「尾張・三河食通街」をもうけ皆様のおいでをお待ちいたしております。
地元の英雄家康&千姫が生まれ故郷に錦を飾る、世紀のナゴヤドーム公演とあってチケットの売れ行きも驚異的で2日合計で10万枚といわれるチケットも1月1日の発売と同時にあっというまに全席売り切れ、500万人といわれるほとんどのファンが愛知県内に設置された1000台のワイドビジョンの前で応援するということになってしまいました。
場内、超満員の家康・千姫ファンで溢れる中まもなく第一部、江戸ふんどし時代の正義の英雄「お江戸・旅ガラス頭巾」開演でございます。
それでは400年も昔の17世紀初頭の模様を娯楽時代劇風に簡単に御説明いたしましょう。
今から400年も昔の1603年から1868年までの266年間は実に日本らしいのどかさと風流さとふんどし人間に溢れた「江戸・ふんどし時代」の華が咲き誇ったのでした。
なぜ「江戸ふんどし時代」と呼ばれたかといいますと初代征夷大将軍の徳川家康公がふんどしを履いていたのと、世の中にはパンツを履いている人など一人もなく、ふんどしを履いた男女が世の中に溢れていたからだと、娯楽時代劇的思考をする歴史学者は声をそろえていっています。
江戸時代の人々がパンツではなく、ふんどしを履いていたということは娯楽時代劇に書いてあるような信憑性にかけるばかな話ではなく、著名な歴史学者も認める紛れもない歴史上の事実なのです。
ひょっとしたら将来、日本史の学術書・教科書などには「江戸時代」ではなくもっと楽しくわかりやすく娯楽時代劇風に「江戸ふんどし時代」と表記され、呼ばれるようになるかもしれません。
江戸ふんどし幕府、初代征夷大将軍・徳川家康公はその職責を誠実にまっとうしながら、悪のはびこる暗く悲惨な世の中を憂い、自らこっそり頭巾をかぶり人々にその正体を隠し「お江戸・旅ガラス頭巾」と名乗り悪と戦った正義の英雄でありました。そしてその人懐っこい笑顔から人々から「お江戸ふんどし頭巾」と呼ばれ人々から愛され親しまれたのです。
本日の「21世紀家康・千姫祭り」のステージでは、初代征夷大将軍・徳川家康公と江戸ふんどし時代の正義の英雄「お江戸・旅ガラス頭巾」の昔日のすばらしい雄姿を家康公御本人みずから一人二役で颯爽と演じます。
共演の千姫は家康公の正室と孫娘のこれまた一人二役を可憐に演じます。どうぞ御期待ください。
さらにクライマックスの悪と戦う乱闘チャンバラのシーンでは、特別友情出演として名古屋地方でも人気の高い「月星頭巾&月姫・星姫」の最強剣術トリオも友情出演し、ナゴヤドームにお越しの皆様にご挨拶かたがたそのすばらしい剣術の強さを御披露することになっております。
そして最後には娯楽時代劇らしく水戸黄門のラストのクライマックスシーンさながらに格さん・助さん役のお付きの者が「こちらにおられる方をどなたとおおせられる、この葵の御紋が目に入らぬか、こちらにおられるお方こそ時の征夷大将軍・徳川家康公であらせるぞ。一同の者、頭が高いひかえ~」と告げるのです。
そして、その時旅ガラス頭巾は何と身に付けていた頭巾とふんどしをかっこよくはずし、おのれの正体を明かし超満員の観客席めがけて投げ入れるのです。
これには観客も大喜びで壮絶な頭巾とふんどしの取り合いが繰り広げられたのでした。
※このお話はフィクションであり実際にあったことではありません。
家康公ともあろうお方が、自分の履いていたふんどしを観客席に投げ入れるようなバカなことをするばずがありません
第一部と第二部の間の休憩の時間には、スペシャルアトラクションベースボールゲーム
「江戸ふんどし野球・3回戦(3回終了まで)ゲーム」が行われました。
1塁側「月星頭巾&月姫・星姫」チーム
3塁側「家康・千姫」チーム
両チームの全選手、ユニホームの下に愛用のふんどしを着用して好プレーを連発いたしました。
なお、MVPには徳川家康選手が選ばれました。
時計の針が丁度、午後7時をさしました。
ナゴヤドームの上空の夜空に宇宙船「21世紀・家康・千姫祭り号」がまばゆい光を放ちながら現れました。
尾張・三河が生んだ2人の大スター・ミスター家康&ミス千姫の登場です。
ナゴヤドームにお集まりの超満員5万人の家康・千姫ファンの皆様、大変お待たせいたしました。
第二部歌謡ショー「家康&千姫、二人の歌謡ショー」開演でございます。
目一杯楽しくスタートしましょう。
それでは、只今歌謡司会では人気ナンバーワンと言われています。
柿パンこと姉崎パン粉アナウンサーをお呼び致しましょう。
パン粉ちゃんもナゴヤドーム初出演、大喜びで今日の司会に体当たりしてまいります。
それでは、パン粉ちゃんに御登場願いましょう。
パン粉ちゃんどうぞ!
「ナゴヤドーム『21世紀・家康・千姫祭り』へおこしの皆さん、ようこそおこし下さいました。今夜の歌謡ショー、司会の大役を仰せつかりました柿崎パン粉でございます。どうぞよろしくお願いいたします。」
「それでは早速オープニングと参りましょう。『女の恋のいちずさはいにしえの昔から歌や小説で語り継がれてまいりました。それでは御二人には女の恋をしみじみと歌っていただきましょう。
ミスター家康は「女の道」、ミス千姫は「女のみさお」女シリーズでスタートです。
「私がささげた~♪」「あなたの為にまもりとおした~♪」』」
会場が盛り上がったところで皆さんご覧のとおり、舞台は江戸元禄「お江戸八百八町」と変わりました。
まずは「江戸元禄スーパーヒーロー主題歌、ヒットメロディー」と参りましょう。
江戸・八百八町で悪事を重ねる悪党、怪盗どもを正義の味方のスーパーヒーローがかっこよく斬ってすてます。
それでは江戸・八百八町の正義のスーパーヒーローたちの活躍を主題歌を歌って振り返ってみましょう。
どうぞお聞き下さい。ミュージックスタート!
銭形平次、隠密剣士、鞍馬天狗、琴姫七変化・・・。
そしてその中でも最も盛り上がったのが、家康・千姫と同じ尾張一宮出身の舟木一夫が歌う「銭形平次」の主題歌を平次とお静ふんする家康と千姫が銭を客席に投げ入れながら歌った時でした。
続いてサンバシリーズと参りましょう。
イエヤス・サンバ、洋式便器のサンバ、ふんどし親父のサンバ、ふんどし頭巾のサンバ。
フィナーレの時間が近づいてきました。
フィナーレは千人の踊り子の皆さんと共に「尾張・三河・大家康・千姫・音頭」と参りましょう。
ナゴヤドームの会場内は完全に家康・千姫フィーバーに熱狂しています。
ナゴヤドームの会場内は完全に400年昔の江戸ふんどし時代にタイムスリップしています。
熱狂の大音響がドームの屋根を突き破って、尾張・三河地方全域に広がっています。
「皆さんお楽しみいただけましたでしょうか。
家康・千姫大凱旋公演、21世紀・家康・千姫祭りイン・ナゴヤドーム。
残念ですが、この辺でお別れさせていただきます。さようなら。」
この公演の模様はすべて「江戸ふんどし・紙芝居テレビ」
「尾張・三河ふんどし・紙芝居テレビ」より生中継され記録的な高視聴率となったのでした。
公演翌日、家康・千姫の二人は21世紀の弥二さん・喜多さんとなって大勢の尾張・三河の人たちに見送られながら、再び東海道を東に、江戸東京へ向かって旅立ったのでした。
めでたし、めでたし。