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千姫・月姫・星姫の「江戸小町・F1・スピードレース」開幕!
44話のお話にあるように超高速宇宙船「月姫・星姫・江戸小町号」を操縦し、江戸小町の熱きロマンをおって、銀河・宇宙を猛スピードで飛行し宇宙一のスピードヒロインになった月姫と星姫。
千姫も2人に憧れ仲良く付き合っているうちにいつのまにか2人に感化され、スピードに憧れるおばんギャル(年を取ったギャル)になっていました。そして3人揃っての話題はいつも「スピードカーレース」のことになっていったのです。
そしてついには3人揃って「女性だけのF1スピードレース」に出てブンブン走りまくろうという事になったのです。3人は早速色々な人に働きかけ、話はとんとん拍子に進み開催が決まったのです。名付けて「江戸小町・F1・スピードレース」を開催するはこびとなったのです。
それぞれのレースの開催される地元の人々も大喜びでいろいろな準備を手伝いながら、開催の日を楽しみに待っています。
世界に誇る、情緒溢れる2000年にも及ぶ素晴らしい日本の歴史、その中でもいつまでも人々の心に残る17世紀以降の感動的な出来事を記念した10回のレースを開催することになったのです。
それぞれのレースをA級ライセンスをもった15名の江戸小町ドライバーがその当時の衣装を身に付けて優勝・チャンピオン目指して全速力で走りまくります。
千姫ドライバーはゼッケン1を付けた紫色の1号車で月姫ドライバーはゼッケン2を付けた赤の2号車で星姫ドライバーはゼッケン3を付けたピンクの3号車でそれぞれ走ります。
第1戦のア・ハッピー・巨乳イヤーカップでは江戸小町たちがうれしい初日の出の光をあびながら新しい干支である巨乳の雌のねずみの絵を描いたF1マシンに乗って琴や琵琶の音が流れる中、お正月気分の漂う明治神宮の外苑を走ります。
第2戦の関ヶ原カップでは江戸小町たちが鎧かぶとを身に付けて馬の絵が描かれたF1マシンに乗って馬に股がった気分で関ヶ原サーキットを走ります。
第3戦の徳川家康・江戸城カップでは、江戸小町たちが尊敬する家康公と江戸城に最敬礼をしながら、家康公と江戸城の絵が描かれたF1マシンに乗って江戸城サーキットを走ります。
家康公も江戸城の一番上の天守閣からこのレースを楽しそうにご覧になっていたと娯楽時代劇新聞は伝えています。
第4戦の赤穂浪士カップでは江戸小町たちが吉良邸討ち入りの四十七士の衣装を身に付けて、四十七士の絵が描かれたF1マシンに乗って赤穂城下を勇ましく走ります。
第5戦の松尾芭蕉カップでは江戸小町たちが芭蕉の衣装を身に付け、筆と紙と杖をもって東北・奥の細道の絵が描かれたF1マシンに乗って旅情詩人になった気分で奥の細道・東北一周サーキットを走ります。
第6戦の伊能忠敬カップでは江戸小町たちが日本地図をつくるという目的をもって伊能忠敬の測量器をもって、伊能忠敬の絵を描いたF1マシンに乗って走ります。
夜になって休憩時間になると彼女たちは車から降り、天体望遠鏡で星の位置を確認したり、測量をしたりして地図づくりに励むのです。
第7戦の新選組カップでは江戸小町たちが誠の字の入ったハチマキとダンダラ羽織を身に付けて、新選組・隊士の絵が描かれたF1マシンに乗って京都池田屋・金閣サーキットを走ります。
第8戦の白虎隊カップでは江戸小町たちが隊士の衣装を身に付けて白虎隊・隊士の絵が描かれたマシンに乗って鶴ヶ城・飯盛山・日新館・・・と会津若松を大周回して走ります。
第9戦の中秋の名月・かぐや姫カップは会場を何と月面上に移し、「アポロ11記念サーキット」と「月星頭巾&月姫・星姫記念サーキット」の2ヵ所で行われます。
人類初の月面上のF1レースとあってロケットエンジンを搭載したF1マシンに江戸小町たちが宇宙服を身に付けて乗り込み月面上を思い切り突っ走ります。
人類初の月面上のF1レースとあって爆発的な人気となり、観戦ツアーのスーパージャンボ宇宙船「江戸小町・F1・月面観戦ツアー号」が100機チャーターされ多くの人々が月面旅行とF1レース観戦を楽しんだのです。
最終の第10戦の日本の自然の美めぐりカップでは江戸小町たちが最終レースらしく、日本の自然の美しさを楽しみながら、富士山・箱根・琵琶湖と日本の景勝地を巡って走ります。
レースが終わり、それぞれのレースで1位から3位に入り、表彰式の表彰台に上る江戸小町3人はシャンパンではなく、娯楽時代劇酒造、お笑い時代劇酒造の超高級日本酒「卑弥呼女王」「織田信長」「徳川家康」「月星頭巾」・・・や同じく娯楽時代劇酒造、お笑い時代劇酒造の超低級日本酒「野外共同トイレ」「ふんどしパンツ」「吉良上野介」「石川五右衛門」などを一杯抱えて上りお互いに相手にかけあって喜びを爆発させたのです。
超高級日本酒をかけられた選手は大喜びしていましたが、超低級日本酒をかけられた選手は苦笑いしていました。
表彰式終了後、出場した15名の江戸小町がファンサービスとして、記念撮影やサイン会を行い、詰めかけた観客をさらに喜ばせたのでした。
各レースとも会場となるサーキットには溢れるほどの観客が押し寄せ、皆さん大喜び・大満足の様子でした。大会はめでたく大成功に終わったのです。
なお各レースの警備に関しては「警視庁・女子プロレス軍団・ドロップキック隊」がパトカーや白バイに乗って厳重に警備し、特に困った熊ったハレンチ親父の警備には万全を期したのでした。
その後、千姫・月姫・星姫の3人はいつまでも人々の心に残る感動的な出来事を21世紀の人々に再認識させたという功績を認められ「国民・娯楽時代劇・栄誉賞」が与えられたのです。
なお、原作者の徳川犬康もこの賞の選考の対象にはなったのですが、書いているお話の内容があまりにも低レベルだという理由で、選考から外れたのです。
でも私は超低レベルの男のロマンを追って、低レベルなバカなお話を書くのが一番好きなんです。
これからも御愛読の程、どうぞよろしくお願い致します。