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家康・千姫考案の「洋式・便器健康センター」第1号店オープン！

ばかな話を書き続けて私のお話もとうとう70話となりました。
これもこんなバカな話を読んでくださった読者の皆さんのおかげです。
どうもありがとうございました。これからも老体とバカな頭にムチ打って楽しく、そして時にはたらたらと書いていこうと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。

まったく思いもよらぬ事でしたが21世紀になり、500年、1000年昔の大スター・人気スターがスーパータイムマシンを使って次々と再びこの人間の世の中に舞い戻ってくるにつれ、突然ある理由から「洋式・便器」という名前とその正しい使い方が大きな話題となり、それが世の中じゅうに洪水のようにどっと溢れ流れだしたのでした。

そこで我が娯楽時代劇商会ではこの話題・ブームによって娯楽時代劇の大スターとなり、今や洋式便器・研究の第一人者ともなりました。
家康・千姫のお二人の力を借り、500年、1000年昔から20世紀半ばまでの大スター・人気スター、1000人を対象にして、インターネットを使ってアンケート調査を行ったのです。
設問の内容は次の2つの項目でした。
（1）貴方は「洋式便器」という名前を知っていますか？
（2）もし知っているとしたら、その正しい使い方を知っていますか？
約2ヶ月かけて、調査し集計しましたがその結果たるや散々たるものだったのです。
（1）名前を知っている人　　0人
（2）正しい使い方を知っている人　　0人
この結果に愕然とした今や洋式便器・研究における第一人者となった家康と千姫の二人は自分たちの一年前までの情けない有り様を棚に上げ、「彼らは洋式便器の使い方すら知らないのか、こんなことは子供でも知っているわ」とほざいたのでした。さらに「これでは日本の将来はアカルーク（明る～く）ないクラーク（暗～く）なる、これからの世の中は洋式便器とインターネットと車を正しく使いこなせないと生きていけない」と心配し「私たち二人には先頭に立って、洋式便器のさらなる普及と正しい使い方の普及に努力する使命があるのだ」と勇ましく立ち上がったのです。

そして今や「洋式便器の家康・千姫」とまで謳われるほどの洋式便器の第一人者になった彼ら二人が又々バカさと娯楽時代劇的発想をいかんなく発揮して、色も形も洋式便器と同じで高さが本物の洋式便器の50倍位の大きさの健康センターをつくり、洋式便器のさらなるPRと普及に乗り出したのです。

彼ら二人の計画している健康センターは色も形も洋式便器そのもので、建物の高さは20ｍもあって一番上の屋上には屋根付きの露天風呂もあるのです。
この屋根は開閉式で雨が降ると閉める事のできる洋式便器の上蓋そっくりのつくりなのです。
露天風呂からはスカイツリーもはっきり見え、夜のライトアップの夜景は絶品です。
毎日日替わりの薬湯に浸かりながら、夜景を楽しむのです。

次に各階の様子を御紹介しましょう。

1Fには「カラオケ大浴場」があり、プールサイドでカラオケ大会をやっているような楽しさです。

2Fには「娯楽時代劇迷作劇場」があり、毎日「家康・千姫劇団」による江戸幕末の娯楽時代劇と歌謡ショーが行われています。観客席では美味しい料理もいただけます。

3Fには「家康・千姫劇団」専用のDVD・CD・ポスター・プロマイドなどの売店があり、夜のお泊りはこの階のカプセルホテルで過ごします。

1階から3階まではそれぞれ各階に1人用の浴槽もあり、これらはすべて洋式便器と同じ色と形で統一しているという徹底ぶりなのです。
この浴槽は洋式便器と同じ色と形をした通常の洋式便器の5倍位の大きさの浴槽で、お客様はこれに湯を溜め入浴を変な気分で楽しむのです。
お客様が途中で便器と勘違いをして、浴槽の中で用をたすのは実際のところ可能ですが、後から使う人のことも考えて、エチケットマナーの面から禁止されています。

尚、この洋式便器騒動のさなかで、スポーツ万能の悪ふざけの女王、月姫・星姫姉妹の御両人がサーカスの綱渡りの綱の上に洋式便器を乗せてその上で倒立などをする曲芸の練習と空中ブランコのブランコの代わりに洋式便器に座って空中に舞うという「空中ブランコ」ならぬ「空中洋式便器」の曲芸の練習を始めたいという情報が入ってきました。
彼女たちがあっと驚くどんな楽しい曲芸を見せてくれるか楽しみですね。