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日本史を飾った大スター、人気スター、本人が出演する「娯楽時代劇・本物劇場」楽しくオープン!
日本史2,000年を祝う、史上最大の「歴史ブーム、時代劇ブーム」の真っ只中、日本史を飾った大スター、人気スター本人が出演し、自叙伝風時代劇を演じる時代劇ファン待望の「娯楽時代劇・本物劇場」が完成し、杮(こけら)落としのお正月公演が新年1月2日から浅草「娯楽時代劇・本物劇場」で賑やかに始まりました。
浅草といえば一昔前「浅草国際劇場」という東洋一といわれたマンモス劇場があり、多くの観客をわかせていた有名な観光地です。
その浅草の新名所をめざし、時代劇ファン待望の最初のお正月公演があふれるほどの観客と観客席の熱気の中で華々しく始まったのです。
人気は上々、前売チケットも千秋楽まですべて売り切れ「歴史ブーム、時代劇ブーム」と「出演者の人気」の凄さには驚かされます。
開幕を1ヶ月後にひかえた12月の中旬、主演の月星頭巾&月姫・星姫シスターズの3人トリオと友情出演する大御所・徳川家康&千姫そして卑弥呼女王様のスーパースターたちは公演の成功を祈願する為、浅草の浅草寺を訪れました。
折しも浅草寺では年末恒例の「羽子板市」の真っ最中でスーパースターたちは多くのファンにもみくちゃにされながらも嬉しそうに成功祈願をしていました。
新しい年は美しい初日の出とともにあけ、1月2日初日開演7時間も前から開演を待つ、時代劇ファンの長蛇の列が幾重にも繋がっています。
それではこれからは第二部、歌謡ショーの司会を担当する柿パン粉ちゃんこと柿崎パン粉アナウンサーからご案内していただきましょう。パン粉ちゃんお願いします。
「皆様、明けましておめでとうございます。今日から始まりました。『娯楽時代劇・本物劇場』最初のお正月公演「けったいな仲間たちのお正月公演」の一員に加えさせていただき、私もうれしさと感激で胸がいっぱいです。
私もここにおられる沢山のお客様と同じように、今日の開演をわくわく、どきどきしながら楽しみに待っていました。
今回お届けする第一部、いつもながらのけったいなドタバタ時代劇は日本相撲史上最もおもろい横綱・月星頭巾部屋、そして最もけったいなおかみさん月姫・星姫の物語です。
さらに第二部、歌謡ショーでは友情出演として徳川家康&千姫、卑弥呼女王様をお招きしまして、すばらしい歌の数々をお届けすることになっております。どうぞごゆっくりご覧ください。」
第一部
それでは第一部「おもろい横綱、月星頭巾山、けったいな相撲部屋・月星頭巾部屋」始まり始まり。
皆さんはこの物語の題名を見て「またいつものようなばかなことを五万と書き並べたばかな話だろうな」とお思いになると思います。
「その通り、当たり、大正解です」
それではさっそくばかな話を始めましょう。
日本相撲史上、初めて頭巾をかぶって相撲をとりさらに横綱にまでなった大横綱・月星頭巾山は江戸相撲協会の再三の警告を無視し、頭巾をかぶって相撲をとり、さらに自分の妻・月姫、愛人・星姫と相撲の稽古をし、またまた横綱土俵入りの際は月姫と星姫に太刀持ちと露払いをさせるなど現役時代は数多くのおもろい話題をふりまき、ものすごい人気を誇ったのです。
引退して相撲部屋、月星頭巾部屋をおこしてからは今度は話題の主役が月姫と星姫の姉妹にかわり、2人揃って部屋のおかみさんになり、何と弟子の世話をするばかりか稽古までつけ、それでは飽き足らず持ち前のサービス精神で弟子の父親を始め、稽古を熱望するハレンチ親父力士たちを片っ端から稽古をつけ、桁違いの強さで投げ飛ばすなど数多くのけったいな話題をふりまきこれまたものすごい人気を誇ったのです。
それでは当時、ものすごい人気を博した横綱・月星頭巾山の格調高い、横綱土俵入り・剣舞(けんぶ)・歌謡ショーのもようから楽しくご紹介いたしましょう。
横綱・月星頭巾山が太刀持ち・月姫、露払い・星姫をしたがえ土俵下に姿をあらわすと場内の照明は消され、土俵だけにスポットライトがあてられすばらしいテーマソング「横綱・月星頭巾山のサンバ」が流れ始めるのです。
まるで人気歌手の歌謡ショーのような雰囲気の中、3人は土俵に上り、土俵入りは始まるのです。
横綱が土俵中央に進み出ると月姫と星姫も横綱の後ろまで進みでて横綱が土俵入りをしている間、彼女らは横綱と反対の裏正面の方を向いて、月姫はもっている太刀をぬいてすばらしい剣舞を舞うのです。
その横で露払い役の星姫が江戸時代としては世界初といわれたワイヤレスマイクをもって「横綱・月星頭巾山のサンバ」をろうろうと歌うのです。
満員の観客は大喜びで「もう一丁」、「もう一丁」とアンコールのリクエストが鳴りやまないほどの大人気、大熱狂ぶりなのです。
3人が帰っていく花道には3人に花束やプレゼントを手渡したり、サインをせがむファンが殺到し3人はもみくちゃにされながら引き上げていくのです。これがいつもの光景なのです。
太刀持ち露払いをつとめた月姫と星姫の姉妹は2人とも正真正銘の女性ではありますが、2人とも体力・腕力が非常に強く、「相撲なら男にも負けない。男に混ざって本場所にでて相撲をとり、女性初の横綱になりたい」と常日頃から豪語している困った、熊った姫たちなのです。
彼女らはもちろん相撲をとるのが大好きで最初は女性相手に相撲をとっていたのですが、相手が弱すぎて相手にならず、次第に男性と相撲をとるようになったのです。
そして、大好きな月星頭巾山と知り合い、彼の妻と愛人になり、心秘かに彼への愛を確かめながら彼との稽古に没頭したのです。横綱・月星頭巾山も相撲の弱い男と稽古をしたって役に立たないので女といえども男以上に相撲の強い彼女らと、江戸相撲協会の警告を無視して稽古をしたのです。
その当時、江戸の相撲界では「男どうしで稽古をするより、彼女らと稽古した方が楽しいし、強くもなる」という困った、熊ったうわさが大々的に流れていたのです。
幕内のハレンチ親父・力士たちも彼女たちとの稽古や土俵上の対戦を熱望し、「たとえ彼女たちと対戦しぶん投げられ不名誉な黒星をきっしようが、彼女たちと対戦することは横綱と対戦すること以上に光栄な一生のすばらしい思い出になる力士冥利につきることである」と江戸相撲協会に彼女たちの本場所出場の嘆願書を再三提出したのですが、江戸相撲協会のガードは固く「女人禁制」という仕来りを盾に頑として突っぱねたのです。
それでは当時、ものすごい人気を誇った彼女たちの稽古風景を楽しくご紹介いたしましょう。
溢れるほどの見物人が見守る土俵上に彼女たちが現れると大歓声の中に大輪の乙女花がぱっと咲くのです。
彼女たちは赤とピンクのギンギラギンのレオタードのうえに、赤とピンクのまわしをびしっとしめ体にはフランスから直輸入の最高級の化粧品、シャネルの五番をたっぷりつけて、江戸のエマニエル夫人ばりの女性のあやしげな色香、魅力を漂わせながら数回四股を踏むのです。「さあ遠慮なくぶつかってきなさい」という彼女たちの掛け声で稽古は始まるのです。
ぶつかるハレンチ親父力士たちはうれしさのあまり、海軍の特攻隊の気分で死ぬ気で彼女たちの胸にぶつかっていくのです。
この日の稽古も彼女たちは横綱なみの格段の強さを発揮し、目をピンクのハート形に変えてぶつかってくるハレンチ親父力士たちを軽く蹴散らし右に左に投げ飛ばしたのです。
溢れるほどの見物人からは盛んに「日本一!」「俺にも稽古をつけて!」と歓声が上がったのです。この日の稽古の模様は江戸紙芝居テレビの取材チームが生中継し、お茶の間の相撲ファンも大喜びだったのです。
稽古が終わるとちゃんこ鍋を囲んで、これまた一段と楽しい懇親会です。
肉や野菜をたっぷり入れたちゃんこと日本酒、ビールでドンチャン騒ぎです。上り座席につくった懇親会場にどっかと腰を下ろした月姫・星姫の2人は「横綱、今日のすばらしい稽古ごっつぁんでした。どうぞゆっくり飲んでください」と酌をする鼻の下を長くしたハレンチ親父力士たちにおだてられ上機嫌です。途中からは歌や踊りもとびだし、楽しい懇親パーティーは夜の更けるのも忘れていつまでも続いたのです。
横綱といえども30代にもなると次第に体力が衰え、引退の時期が近づいてきます。大横綱・月星頭巾山も30代になると体力が衰え、後進に道を譲る意味もあって引退し、月星頭巾部屋をおこすことになりました。それからは部屋の主役は完全に2人のおかみさんに移り、月姫と星姫姉妹の2人のおかみさんが連日、マスコミを賑わすことになるのです。
相撲部屋のおかみさんといえばどの部屋も若い、かわいい弟子たちの母親代わりとなって、優しく励まし慰めながら身の回りの世話をしてあげるものなのです。
相撲界広しといえども、おかみさんが弟子可愛さのあまり、稽古土俵において弟子たちのぶつかり稽古に胸をだし、稽古をつけてやる、そこまで徹底してやっている部屋は長い相撲の歴史の中でもこの部屋ただ1つなのです。
彼女らは女性ですから、当然ながら料理もうまく若い可愛い弟子たちにおいしいちゃんこ鍋を食べさせてあげようと毎日ちゃんこ鍋をつくりました。
ですが、彼女らはそれ以上に若い可愛い弟子たちにしてあげたいことがあったのです。
恥かしくて大きな声では言えませんが、それは土俵におりて若い可愛い弟子たちに稽古をつけてやることだったのです。
彼女らは若いかわいい弟子たちに稽古をつけてやることが大好きだったのです。困った、熊った呆れたハレンチおかみさんだったのです。
毎日毎日、弟子たちに熱心に稽古をつけてやりましたが、稽古をつけながら弟子が強くなったと感じると弟子の頭を撫で「強くなったわね、今日はちゃんこは二人だけで食べようね」といって、上り座敷のちゃんこ鍋の前でちゃんこを丼にもってあげて「はい、あ~んして」といって箸をもって子供のように食べさせるのです。
さらに「今度の場所で勝ち超したらプレゼントは何がいいの、ほしいもの言って」「誕生日のプレゼントは何がいいの、ほしいもの言って」などといって可愛がるのです。
この部屋も月姫と星姫の姉妹が関わってから予想通り変な「恋の病」が常に流行していたのです。
我が娯楽SF時代劇がご紹介する恋は源氏物語のようなすばらしい恋物語ではなく、残念ながらこういう類の変などんくさい、ばかくさい、けったいな恋ばかりなのです。恥ずかしいかぎりです。
月姫・星姫の姉妹は悪ふざけ女の一面もあって、おもろいけったいな悪ふざけも結構やったのですが、色々な分野ですばらしい才能を発揮し、女性の社会進出・地位向上に大きく貢献した女性の社会進出・地位のパイオニアというべきすばらしい女性だったのです。
そして、愛とユーモアジョークをもって青少年を優しく、健全に育成したという面では最大級の評価を得「最もユーモアジョークに溢れたおかみさん賞」受賞の栄誉に輝いたのでした。
そんなある日、江戸紙芝居テレビの柿崎パン粉アナウンサーがバラエティー番組の取材に訪れました。彼女はおいしいパンやパン粉をいっぱいもって訪れさっそく皆でちゃんこ鍋ならぬ、相撲史上初のパン粉鍋をつくることになったのです。肉や野菜の他においしいパンやパン粉もいれて煮た世にも珍しいパン粉鍋をつつきながら、皆でワイワイ騒いで楽しいバラエティー番組ができたのでした。
月星頭巾親方が部屋をおこして25年の歳月が流れました。ユーモアとジョークと体力に溢れたユニークな2人のおかみさんが自ら胸を出し、稽古をつけ育てた関取も10人以上にのぼっていました。
親方も還暦の歳を迎え髪にも白いものが混じるようになってきました。
そして、全国の相撲ファン、歌謡ファンの熱望に応じて横綱・月星頭巾山の還暦を祝う娯楽時代劇風・還暦横綱土俵入りが大相撲史上最高の大観衆を集めて、江戸城国技館で行われたのです。
この還暦・土俵入りも彼らしく異例づくめで横綱・月星頭巾山は現役時代と同じように、頭巾を被り太刀持ちと露払いは月姫と星姫がつとめ3人は土俵入りをしながら「カンレキ・サンバ」を歌ったのです。
四方の通路ではサンバの本場、南米ブラジルからやってきたサンバカーニバルがすばらしい本場のサンバを披露し、彼ら3人らしい娯楽時代劇風の還暦・横綱土俵入りとなったのです。
この模様は江戸紙芝居テレビを通じて生中継され、全国の相撲ファン、歌謡ファンを熱狂させたのです。
相撲界に数々のエピソードをふりまいた
相撲史上最もおもろい横綱、横綱・月星頭巾山
相撲史上最もけったいな2人のおかみさん、月姫と星姫の姉妹
この3人の名声と迷声は末永く人々に語り継がれることでありましょう
娯楽時代劇的歴史・解説
・遠い昔の鎌倉時代は「いざ!鎌倉」
21世紀の現在は「いざ!キャバクラ」
・日本悪党銀行の発行する1億円札の顔は
昔の江戸時代は 吉良上野介
21世紀の現在は カルロス・ゴーン
第二部
皆さん、新年早々大勢のお客様、ご来場いただき本当にありがとうございます。
第二部「楽しい江戸の仲間たちの素敵な歌謡ショー」司会を務めさせていただきます柿崎パン粉です。どうぞ宜しくお願い致します。
本日は月星頭巾&月姫・星姫シスターズの3人をメインに友情出演していただきました江戸歌謡界のビッグスター徳川家康&千姫、そして同じく邪馬台国の卑弥呼女王様をお招きいたしまして、素敵なヒット曲・ミリオンセラーの数々とともにこの新春のステージを楽しく進めさせていただきたいと思っております。
古の昔から伝わる歌謡曲の多くのヒット曲の中でもベストスリーといえば、月姫・星姫シスターズが歌った「恋の町・浅草」、徳川家康が歌った「徳川家康の家康イエヤスサンバ」、卑弥呼女王様が歌った「邪馬台国の夜明けの歌」といわれています。
月星頭巾&月姫・星姫シスターズ、彼ら3人はいつまでもいつまでも若く、若々しく素晴らしい江戸情緒を若々しく・ばかばかしく歌いあげてまいります。
それではオープニングは月姫・星姫シスターズによる大ヒットラブソング「恋の町・浅草」で颯爽とスタートいたしましょう。
続いて友情出演をしていただきました江戸歌謡界のビッグスター徳川家康&千姫のお二人には「私の恋しい頼朝様」そして世紀の大ヒット曲「徳川家康のイエヤスサンバ」と歌っていただきましょう。
同じく友情出演をしていただきました古の昔の邪馬台国の女王様・卑弥呼女王様には日本の新しい夜明けを告げる「邪馬台国の夜明けの歌」を歌っていただきましょう。 すばらしい歓声と拍手の中、新春を飾る歌のステージはいつまでも続いていったのです。