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月姫・星姫、女子柔道に挑戦しパリ・オリンピック日本最初の金メダリスト角田夏実選手から柔道と巴投げ(ともえなげ)を教わる
江戸時代からスポーツ万能で、スポーツと体を動かしてファイトすることの大好きな月姫と星姫の2人は2024年の8月、フランスのパリで開催されたパリ・オリンピックを今か今かと首を長くして待ち望んでいました。
2人はいろいろな選手の活躍・健闘をテレビを見ながら熱狂して応援していたのです。
なかでも女子柔道の日本のエース、角田夏実選手の活躍にはことのほか関心があったようで、予選から決勝までのすべての試合をDVDに録音して時間さえあれば、何回も何回も喜々として見ていました。
そして角田選手が優勝し、日本人初の金メダリストになると飛び上がって大喜びし月星頭巾や仲間たちと祝勝会を繰り返し、喜びを何回も何回も爆発させていました。
そして、ついには柔道関係者に頼み込んで角田選手が江戸・東京に帰ってきたら彼女から柔道と彼女の得意な巴投げ(ともえなげ)を教えてもらうことになったのです。
月姫と星姫はどんなに嬉しかったことでしょう。
遠い昔の江戸時代の幕末・19世紀の初めに生まれた2人は今では200歳以上の年齢なのですが、世にも珍しい「10年に1歳しか歳を取らないという特殊な体質」のおかげで顔も髪も声も体力も20歳代の女性にしか見えないのです。
ですから2人は角田選手と一緒に並んでも同年代の若い女性にしか見えないのです。
2024年の9月、2人は日本に帰国そうそうの角田選手に初対面の挨拶をしお祝いの花束と2人の江戸時代の衣装と2本の刀をプレゼントしました。
そして、自分たちの生い立ちもお話しました。早速3人は同年代の若い女性同志という気分になり意気投合して、柔道のけいこを始めたのです。
道場は和気あいあいの楽しさの中にもピリッとした雰囲気を漂わせていました。
道場の周りにはファンがいっぱいつめかけ、ごった返していました。
柔道が初めての月姫と星姫は赤の柔道着を身に着け、それぞれ月姫・星姫と書いたハチマキをしてけいこに励んだのです。
世界チャンピオンの角田選手はさすがに桁違いに強く、スポーツ万能の月姫と星姫がいくら全力で立ち向かっていってもまったく歯が立たず、子供扱いにされました。
角田選手は月姫と星姫が1日も早く強くなってくれることを願い、いろいろアドバイスしながら立ち技、投げ技、寝技と厳しく、優しく、丁寧に指導してくれました。
おかげで月姫と星姫はめきめきと上達し、何とか柔道の選手らしくなったのです。
すっかり仲良くなった3人は兄貴分の月星頭巾と一緒にけいこが終わると東京の夜の街に繰り出して、居酒屋に行ったりカラオケを歌ったりして楽しんでいたのです。
そして、しばらくすると月姫と星姫は角田選手を太陽系一周の宇宙旅行(44のお話も読んで下さい)と200年昔の19世紀初めの江戸の街旅行に誘ったのです。
今回乗る高速スーパータイムマシン搭載宇宙船は科学的に21世紀をはるかに超える30世紀レベルの性能を持ったスーパー宇宙船で乗員はジェット機に乗っているのと同じ感覚で宇宙服を着ないで乗船できるのです。船内には腕のいい調理師が乗船しており、素晴らしい食事を提供してくれるのです。
まず4人は太陽系一周宇宙旅行を楽しみました。
操縦席には月星頭巾と月姫・星姫が交代で座り操縦しました。
宇宙船は秒速10万キロの猛スピードで太陽系の一番外側の惑星である海王星飛行しました。
この宇宙船は衝突する危険性のある流星などがあるとレーダーで感知し、スーパーレーザービームで粉々に破壊する素晴らしい装置も付いていて安心して宇宙旅行が出来るのです。
海王星の後を追って、太陽の周りを回る長い長い軌道を爽快に飛行しました。
太陽から目一杯離れた極寒の空間を爽快に飛行しました。
続いて、天王星・土星・木星・火星・地球に近づきそれぞれの周回軌道を飛行しました。
最後に地球よりも太陽に近い金星・水星に近づき灼熱の空間を飛行しました。
数ヶ月かけて、気の遠くなるような長い長い距離を飛行したのです。
乗っていた角田選手も月姫と星姫から「夏姫さん」と呼ばれたりして終始楽しそうでした。
この数ヶ月にわたる宇宙船の船内の楽しい様子や宇宙船の前に広がる各惑星、太陽や広大な宇宙の様子は随時地球の人々へ生中継されました。人々は夜でも寝ずにこの生中継に見入ったのです。
しばらくして4人は19世紀初めの江戸の街行きのスーパータイムマシン搭載の宇宙船フレンドシップ4(4人の友情号)に乗り江戸の街に向かいわずか30分ほどで江戸エアポートに着きました。
そこから4人は1人づつ駕籠(かご)に乗って月星頭巾・月姫・星姫が経営する江戸で一番有名な居酒屋「花のお江戸の月姫・星姫酒場」に向かいました。
そこで4人は江戸の人々に江戸が東京と名前を変えたことそして21世紀の東京や人々の楽しい生活をスマートフォンや写真を見せたり、話したりして教えてあげたのです。
さらに科学や医療の素晴らしい進歩、自動車、飛行機、世界の国々、世界旅行、ロケット、宇宙、宇宙旅行など知っている限りのことを丁寧に教えてあげたのです。
21世紀の人々がタイムスリップして、19世紀初めの江戸の街を訪れたのは彼女が初めてだったのです。
江戸の人々は21世紀の東京の人々がわざわざ江戸に来てくれたといって大歓迎してくれ、特別に美味しい料理やお酒を出してもてなしてくれたのです。
翌日からはみんなで江戸の街を楽しく散策しました。
江戸という日本の征夷大将軍のいる城下町で武家屋敷などいろいろと散策しました。
馬にも駕籠(かご)にも乗りました。
日本の地図をつくった伊能忠敬のまねをして江戸の街を歩き回りました。
さらに「江戸・紙芝居テレビ」のスタジオに招かれ、毎日ゴールデンタイムに放送されている江戸一の人気番組「江戸の街からこんにちわ」にも出演し江戸・音楽隊の演奏で21世紀の歌の数々も歌ったのです。
角田選手は江戸の街でも大人気になり柔道ブームが巻き起こり、サイン攻めにあったのです。
それではさらに200年昔の江戸の街を楽しくご紹介いたしましょう。
始まり、始まり~!
19世紀の江戸の街は私たちが毎日暮らしている21世紀の東京と比べるとまず高いビルなど一切なく、もちろん東京タワーやスカイツリーのような高い電波塔もありません。電線もありません。
舗装した道路など一切ありません。
つまり、江戸中を探してもアスファルトやコンクリートを使ったものがないのです。
自転車も自動車もタクシーも電車も一切走っていません。
JRの山手線を探しても走っていません。
ひょっとして大江戸線が走っているかと思って探してもやっぱり走っていません。
移動に使う交通手段は時代遅れの馬と駕籠(かご)と自分の足しかないのです。
行き交う人々を見ても、スーツやドレスを着ている人もいません。
そのかわり、人々は着物を着て男性はちょんまげをして刀を差しています。
話をしても外来語は一切話してきません。
外国の国の名前もほとんど知らないようです。
予備知識をもたずに江戸の街に行ったら特大のカルチャーショックをうけて頭がおかしくなるようです。この10日間にわたる、200年昔の江戸の街の様子は随時日本の人々へ生中継されました。
楽しかった10日間の江戸時代の旅もあっという間に終わり、私たちは楽しかった江戸時代の思い出とおみやげをいっぱいもって21世紀の日本、東京に帰ってきました。
4人は再び東京の道場で柔道のけいこに明け暮れ次のオリンピックに出場するという楽しい夢に向かって日夜、仲良く汗を流しているのです。4人の楽しそうな声が聞こえてくるようですね。