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敵もあっぱれ三億両強奪事件
月星頭巾がかかわった多くの戦い・事件の中で
最も激しい戦いが流れ星・悪天狗との戦いなら
最も大事件は三億両強奪事件であろう
時は幕末・1861年(万延2)、犯人は昭和におきた三億円事件をまねしたのだろうか
そう思うのは筆者、拙者の考え過ぎ、勘違いであろうか
三億両を積んだ現金輸送駕籠が代官をよそおった陣笠をかぶった数人の犯人に
襲われたのである
三億両といえば気が遠くなるほどの大金で、現在の10兆円以上ともいわれている
犯人は盗んだ三億両を競馬のG1レースでも優勝できるほどのスピードとパワーをもった
オグリキャップ級の数頭の馬に積み、G1レースでも優勝できるほどのテクニックをもった
伊能忠敬級の地理にくわしい騎手をのせ、馬の大好きなうまく味つけした
いいにおいがプンプンするニンジン、コンニャクなどのおでんの具を馬の目の前にぶらさげ、食べさせ
馬の尻がはれあがるほどムチをいれながら、一目散に遠く三河、尾張方面へ逃げ去ったのです
今なら警視庁と愛知県警がITの最新技術を駆使して、合同で捜査するでしょうが
当時はそんなことは絶対ににできないことですから、これにはさすがの剣の名人・月星頭巾も
てにおえず、犯人は戦わずして、月星頭巾・痛恨の未解決事件となったのです。
犯人たちは遠い三河・尾張の地で、江戸の月星頭巾たちをあざ笑うかのように
これでもか、これでもかというほどの遊興・ざんまいの日々をおくったのです